山陽日日新聞ロゴ 2004年9月30日(木)
秋の農作物は「大吉」
 向東八幡神社 市民俗文化財オハケ神事
神事
 向東八幡神社(二五哲彰宮司代行)は29日午前、
「オハケ解き神事」を行い、真っ白い麹の花が咲
き、今年の農作物は″大吉″、豊作が約束された。
 市の民俗文化財に指定されている「オハケ祭」、
通称オハケさんは26日、保存会(松本照夫会長)が
皿状の平土器12枚に玄米、麹、神酒を入れ、さら
に安産の白石12個と八合満の海水と八幡井戸の水
を入れ、樽をかぶせ、こもを巻いて4日間、寝か
せた。
 雨でテントの中で開封された土器は、どの皿も
供えられた玄米に真っ白な麹の花が満開。「今年
はどの方位も十分に花開き、大吉の豊作です。特
に南から東にかけてが最高です」と大町、古江浜、
古江奥、森金、新涯、才越、歌、天女浜、矢立方
面で大豊作が期待できると講評していた。
 オハケ祭は本殿が建てられた1000年以上前
から行われてきた神事。神社の祭神、神功皇后が
12か月胎内にいた応神天皇を安産された古事によ
る田子神、産霊信仰とされ、オハケ神事の際、直
径1cm程度の白い石を入れ、氏子の安産のお守り
にしている。
 同神社は神功皇后、応神天皇、それに中哀天皇
を祀っている。
向東八幡神社の場所はこちらの「む」



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