山陽日日新聞ロゴ 2004年9月23日(木)
大権現や石造物を見物
 龍王山や平原団地など散策
緑いっぱいの山道
 向島歩こう会(藤田久登会長)は19日、尾道駅
前から栗原龍王山、平原団地の尾道西公園から手
崎町、西御所町と約8キロメートルを散策した。
 栗原龍王山に登る途中、突然、高さ6メートル
の特大注連柱(しめぱしら)が現れびっくり。そ
こから50メートルも入ると石鎚大悲蔵王大権現や
猪の上に立つ麻利子天、天主大王如来や童子など
石造物が100以上もあった。中でも高さ5メー
トルもある石塁の基礎台の上に建つ頑丈な石の祠
は圧巻。標高140メートルの頂上では18年前に
再建された八大龍王御堂があり手入れもされてお
り、さながら山中の霊地、幽玄の境地にたった思
いだった。
 竜王団地の高台からは門田町、栗原町一帯が見
渡せ、10〜20年前からみると大きな変わりよう。
「尾道とは思えないような景色だ」と話していた。
 尾道西公園は全面芝生で手入れが行き届き、気
持ちよく、高台で風通しもよく一服の清涼剤にな
った。
 江藤さん(65)は「私の家から見える龍王山の
なかにあんな石仏や権現が祠られているとは意外
でした。昔の人の暮らし、思いのこもった山道や
石仏物を見ることができ、嬉しかった」と感想を
述べていた。



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