山陽日日新聞ロゴ 2004年9月8日(水)
御調町の記念館
作品原型の石膏像など
 圓鍔勝三氏80年の彫刻人生辿る
 御調町出身の彫刻家で、昨年10月に97才で他界し
た圓鍔勝三氏の彫刻人生を継承している御調町高尾、
圓鍔記念館(平山利光館長)で7日から、開館11周
年の記念展が始まった。12月26日まで。
 圓鍔氏(本名・勝二)は1905年、御調郡河内
村(現御調町)に生まれて京都で修業、その後上京
して日本美術学校で学び、1930年帝展で初入選。
戦後は第二、三、六回日展で特選、審査員となる。
多摩美術大学教授、日展評議員などつとめ文部大臣
賞、日本芸術院賞受賞、1971年に日展常務理事
に就任、紺綬褒章を受ける。文化功労賞、1988
年に文化勲章を受章する。1983年に古里に記念
館がオープンした。
 遺族から新たに寄贈された木彫『再会』(196
2年)や『芭蕉』(1965年)、ブロンズ像『少
女とふくろう』(1989年)、石膏像、デッサン
作品の他に、ノミや彫刻刀などの愛用品が所蔵品と
あわせて展示されている。
 ブロンズなど作品が生まれる上での原型となる石
膏像には、肉付きに沿って書かれた線や数字などか
ら、制作過程がうかがい知れる(=写真)。
 1921年、圓鍔氏が彫刻家を志して内弟子とな
った京都の彫刻師、石割秀光の手掛けた欄間細工も
特別展示されている。
 家族から寄贈された作品を中心に、同館の収蔵作
品は6百点にのぽっており、現在の施設だけでは手
狭なため、来年度以降に収蔵庫の増築が検討されて
いる。
 今月24日夜には、同館エントランスホールで広
島交響楽団のアンサンプルコンサートを開く。彫刻
に囲まれて弦楽四重奏の調べを楽しむ企画。前売り
は一般1300円、小中高校生700円。
場所はこちらの「主な施設」「え」



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