山陽日日新聞ロゴ 2004年8月18日(水)
御調の夏祭り
 来年以降の方向性示す
  町民有志 尾大生と「ろうそくアート」を
並ぶ灯りの列
 第十五回「御調町夏まつり」(御調町観光協会主
催)が15日夜、町の中心地、市地区の商店街など
で開かれ、町民や帰省客ら6千人で賑わった(主催
者発表)。
 タレントによる公演や踊り自慢コンテスト、花火
大会などのイベントとは別に、町民有志による「夢
あかり〜逍遥の道」と題された「ろうそく」の灯り
ディスプレイが祭りのメイン会場から通じる石原商
店街沿いに制作され、多くの感動を呼んだ。
 御調映画研究会の堀川文雄(53)さんを中心に実
行委員、尾道大学の美術学科生、地元商店街が協力
して準備。通り約百mに、和紙による灯龍の灯り
750個で水の流れが表現され、広場では竹筒を使
った竹ぼんぼり250セットで町章を現し、尾道帆
布でモニュメントを作るなど、町内では初めての大
掛かりな灯りアートとなった。
 「大学生に準備から本番まで一生懸命協力しても
らい、何とか成功したと思う。90歳になったおぱ
あさんが、こんなに綺麗な灯りを見たのは初めてだ、
と感激されていた。来年以降も続けてゆきたい」と
堀川さん。
 夢あかりの様子は、テレビ新広島が取材、26日
夕方のニュースの中で紹介する予定と言う。
 ふるさと創生資金を利用して始まった御調町の夏
まつりは、来年春の合併により町単独での開催は今
回で最後になった。一市二町で既存の祭りは存続し
ていくことで話し合われてはいるが、官主催から民
主体への移行が求められてくる現実のなかで、今回
の市町民による「夢あかり」の事業は新しい夏まつ
りの方向性、あり方などの一つの提案になったと言
える。



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