山陽日日新聞ロゴ 2004年7月27日(火)
復活し10年目の津部田住吉祭り
 船を押し倒し最高潮に
  夜空を染め練り歩く管絃船
大きな船を担ぐ人々
 町文化財指定の向島町津部田地区「住吉祭り」が
24日夜ひらかれ、町内外から約3000人の見物客
が訪れ、島を代表する祭りに酔いしれた。
 津部田伝統保存会(半田守正会長)主催で夕闇の
帳りが降りた夜7時、津部田コミュニティ広場で亀
森八幡神社、吉原照明名誉宮司が管絃船の安全巡幸
を祈願。
 半田会長が「住吉祭りが復活し今年で10年目、盛
大に盛り上げていってください」と挨拶。佐藤公治
代議士の妻、置伽子さん、亀井静香代議士の西垣内
慎也秘書、高山博州県議、新田賢慈町長がお祝いの
言葉、新田町長は津部田住吉祭、岩子島の管絃祭、
宇立の天神祭、兼吉の神明祭、亀森八幡神社のおは
け神事と伝統行事やイベントについては合併後も当
分の間、補助金を交付していくことを明らかにした。
 主催者や、来賓が鏡割り、参加者や見物人にお酒
がふるまわれた。
 ミスすみよしに選ぱれた2人が揃いの赤い法被を
着てお披露目。県議、町長ら来賓10人が船に肩を入
れ、場内を一回り、大きな拍手を浴びていた。
 大提灯、ほうずき提灯約100個を飾り付けた
200kgにもおよぶ管絃船が夜空を赤々と染め抜き、
「わっしよい ワッショイ」とかけ声勇ましく約
300m先の五烏(ごからす)神社まで練り歩いた。
 男、女、子どもと3隻の管絃船を奉納。船上から
は余興としてモチがまかれ、盛り上がっていた。
 神社特設ステージでは小中高大学生が日頃、練習
してきた鉦、太鼓、笛による「戻り太鼓」の熱気あ
ふれる演奏。
 奉納後、管絃船は再び担がれ、勢いづくまま走り、
止まっては左右に大きく揺らし、船上のほうずき提
灯が地面に着く程、押し倒すと観客席から「キヤア
〜」と黄色い声とどよめきがあがり、担ぎ手と観客
が一体となり祭は最高潮に達していた。
 住吉祭は約300年前の江戸時代前期、海運の隆
盛を祈願して、はじめられた。当時、津部田地区は
天然の良港で管絃船は安芸の宮島の管絃祭のように
海に浮かべ巡幸。
 お囃子の「チャンギリ」、「戻り太鼓」などは当
時東北地方と交易していた北前船が運んできて、青
森のねぶた祭によく似ている。



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