山陽日日新聞ロゴ 2004年7月25日(日)
「若者が物語作り始めた」
  尾道特集 NHKラジオで大林監督
収録の様子
◎..NHK「ラジオ深夜便」の放送が、23日夜
から24日朝まで広島放送局発で行われ、3時間
半にわたる尾道特集に、映画作家の大林宣彦監督
がゲスト生出演した。幼少期から中学生までを尾
道で過ごした清川徹アナウンサーと、町のもつ魅
力や文化の創造などについて語り合った(=写真)。
◎..「尾道瀬戸内ノスタルジー」のタイトルで、
「映画」や「文学」「坂道」など従前のテーマに
プラスして、番組後半は今動き始めている「若者」
を切り口に進められた。
◎..尾道大林組の吉田多美重さんが映画の撮影現
場での体験談を電話口で披露、続いて竹村家主人
の武田和頼さんが映画『東京物語』の尾道ロケの
エピソードを、土堂・山手の古い民家に暮らす若
者代表で永井真介さんが自分の夢を、市民劇団尾
道テゴー座の田島美鈴さんが演劇を通じての尾道
文化の掘り起こしについて、それぞれ清川アナの
インタビューに熱く応えた。
◎..尾道に向けて全国から寄せられた120通も
の想い出メッセージを前に監督は、「こんなに皆
さんに思っていただいている町を古里にもつ1人
として、誇らしい」と話し、「これまで町守りの
気持ちで尾道映画を作ってきたが、これからは
『町活かし』の映画を作っていきたい」と語った。
さらに「尾道では今、若者がそれぞれの分野で新
しい『物語』を作り始めており、これを大切にし
ていきたい。私の心の中に、小津安二郎監督の映
画が生きているのと同じように、50年後『大林
宣彦の映画があったからこそ、今の私がある』と
若者達に言われるような大人になれるよう、ベテ
ランの子供として映画を作っていきたい」と結ん
だ。



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