山陽日日新聞ロゴ 2004年6月12日(土)
次なる映画模索か
 大林監督6年ぶり尾道ロケを
  若者2人組ミュージックビデオ
尾道水道をバックに立つ監督
 久々に尾道でロケを−。映画作家の大林宣彦監督
(66)が20日から古里尾道を舞台に、現在売り出し
中の若手音楽グループのミュージヅクビデオを撮影
することになり、先週末ロケーションハンティング
(撮影下見)を行った=写真=。
 男二人によるユニット「CANCION」(カン
シオン)のセカンド・シングルの8月発売に合わせ
て作られるプロモーションビデオで、所属レコード
会社のプロデューサーが大林監督に製作を依頼、
「それならば、尾道でロケしてみては−」と監督が
提案して実現したもの。
 CANCIONはメインヴオーカル、古谷智志さ
ん(23歳、茨城県出身)とコーラス、繁本穣さん
(22歳、埼玉県出身)が高校の文化祭で歌ったのが
始まりで、自ら作詞作曲し、アコースティックギタ
ーを手に東京・池袋の路上からライプハウスヘと活
動を広げ、今年4月に『疾風怒濤/MOMENT』
でメジャーデビュー、着実に人気を広げているとい
う。
 新曲にのって、2人が尾道の町なかや向島で短編
ストーリーを展開。東京からの撮影スタッフは十数
人と小隊で、尾道スタッフも協力する。宿は東土堂
町の監督の実家や向島の別荘などに分宿し、『合宿
スタイル』で撮影を進める予定。作品はインターネ
ット上や発売キャンペーンなどで使われる。
 大林監督が尾道で作品を製作するのは、1998
年夏に撮影、翌年公開の映画《あの、夏の日〜とん
でろじいちやん》以来6年ぶりとなる。「自主映画
の手法で撮りたい」と監督。のちに尾道三部作と言
われるようになった映画《転校生》のロケから来年
で25年、今回の短編作品は監督と恭子プロデュー
サーにとって、若き日の『8ミリ時代』に立ち返っ
て、古里の町と対話することで、次なる新しい「尾
道映画」を模索しようということではないか。
                 (幾野伝)。



ニュース・メニューへ戻る