山陽日日新聞ロゴ 2004年5月20日(木)
久山田水源地
 来年春 完成から80年に
  山口玄洞氏の功績顕彰し水神祭
石積みのダム手を打って拝む人
 県内で初めてのダムとして1925年に完成、来年4
月で80年の節目を迎える「久山田水源地」で19日午
前10時から、恒例の水神祭が開かれた。
 久保の出身で、大阪を代表する商人になり、私財を寄
付して水源地が完成、尾道の上水道の基礎を築いた尾道
市名誉市民の山口玄洞氏(1863〜1937年)の功
績を継承しようと、山口玄洞翁顕彰会(佐々木猛朗会長、
会員142人)が毎年この時期に開催。
 尾道大学が見渡せる水源地そぱの「雨之水分(あめの
みくまり)神社」に顕彰会会員はじめ市内水道業者、市
水道局職員ら40人が出席。蘇和神社宮司による祭事で、
佐々木会長や松谷成人市議長(=写真右)、平谷祐宏教
育長らが社殿に玉串を捧げ、翁への感謝の気持ちと夏期
の水不足が無いように祈願した。
 先日の降雨のため17日現在、椋梨ダムが貯水量627万
立方mで貯水率103%、久山田水源地が75万立方m
で100%を確保、申し分ない量になっている。
 玄洞氏は財政難だった尾道市に、水源地建設の事業費
の3分の2にあたる当時の103万5千円を寄付、尾道
市民の水不足を救った。現在は上水道の大半を沼田川水
系の椋梨ダムに頼っていることから、久山田水源地への
依存度は1割ほどだが、1982年に市民が顕彰会をつ
くって1月の命日と春・秋の彼岸法要、水神祭を続けて
いる。
 (=写真左は、県近代化遺産の候補リストにも挙がり、
緑に囲まれて石積み造りが美しい久山田水源地の堰堤)。



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