山陽日日新聞ロゴ 2004年4月16日(金)
しまなみ特産に
盃、花器など80種類、約300点
 果物、野菜の外皮で工芸品
  売れ行き好調の千光寺工房
店内
 しまなみ海道特産の柑橘、野菜の外皮を活用
した工芸品を制作、販売する柑橘工芸研究所グ
ループ千光寺工房が西土堂町、千光寺公園内に
オープン、春の観光シーズンの最中、市民や観
光客等でにぎわっている。
 千光寺公園の遊園地グリーンランド近くにあ
る市所有のレストハウス2階(25m2)を借り受
け、3月にオープン。
 スタッフは工房長の影山義則さん、福山市か
ら通って来ている山本さん、それに京都市から
尾道に移り住んで来た白水さんの3人。
 工房長の影山さんは雑誌で柑橘野菜の外皮工
芸品を知り、昨年10月、岡山市でのサラリーマ
ン生活に見切りをつけ、向島町で技術指導にあ
たっている同グループ、大下尊文さんのもとに
岡山市から毎日2時間かけて通い、学び、柑橘
類外皮技術工芸師として独立した。
 外皮を使った工芸品つくりは大下さんがみか
ん狩りに行って農家の人から規格外の外品は捨
てるということを聞き、何とか利用できないも
のかと何度も試作、特許を出願、昭和60年に取
得した。
 製作工程は果物野菜の果肉をくり抜き、外皮
を乾燥。盃なら盃の製品に合った木型にはめ込
み、天日干し。形がいびつにならないよう整え、
形が決まるとサンドペーパーで磨き、専門の絵
師に絵や文字を描いてもらい、透明な漆を塗り
仕上げる。
 「外皮がきれいなものより傷ついたり、皮が
ふやけている方が味わい深い作品に仕上がりま
す」(影山さん)。
 みかんの盃、メロンの抹茶椀、岩国レンコン
のぐい飲み、パイナップルのジョッキ。カボチ
ャの急須、大根の花器、パプリカのワイングラ
スなど多種多様な80種類、約300点を展示販
売。
 広島の東急ハンズ、リーガルホテル、福山鞆
の鴎風亭、市内ではしまなみ交流館でも販売し
ている。
 売れ行きは好評で「リピーターも増えてきて
います。尾道名産にしたい」(影山工房長)と
はりきっていた。
 柑橘工芸研究グループは向島を拠点に尾道が
千光寺工房、それと広島、伯方島、大三島、山
口県萩に夏みかん工房、このほど大分県速見郡
日出町に開設、人気を呼んでいる。



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