山陽日日新聞ロゴ 2004年3月31日(水)
「未来永劫」守ると
ようやく「市民」による桜保存がスタート
 JCが『桜保存基金』設立
  市内一企業、一個人が百万円ずつ寄付
顔合わせの様子
 「尾道JCが存続する限り、自分達が市民の先頭に立ち、
市の木・市の花サクラの保存継承をします」−と、尾道青年
会議所(瀬尾暁史理事長)ではこのほど「桜保存基金」を設
立。30日午前中、市長室で亀田市長に報告した。同時に1
社・1個人から寄付の申し出があり、市民による『桜の保存』
がスタートした尾道市にとって記念すべき1日となった。
 JCから瀬尾理事長、寺本専務理事、担当の岸上・総務渉
外委員長の3人が市長室に入り、瀬尾理事長から「桜保存基
金」を特別会計として設置したことを報告した。
 続いて、以前から本紙に対して「桜寄金が出来れば。匿名
を条件に100万円を寄付し、呼び水にしたい」と申し出が
あった市内企業の社長が、寄金第1号として亀田市長に100万
円を手渡し、ついで、あじさいの会主宰池田康子さんが「桜
を大事にして下さい」と、これまた100万円の寄付を申し
出た。
 池田康子さんは「フミ子と芙美子」を昨年6月に上梓。そ
の際、本が売れたなら、芙美子の像をつくって母校の県女
(現尾道東高校)にでも設置したいと願っていた。
 像に協賛して下さる方も多いが、昔は千光寺山が桜でいっ
ぱいだったのに、今はとても淋しくなった。「サンニチ(先
般の予算特別委の桜談義)を読んで、なんとか市民の手で桜
を守らなけれぱと、桜に寄付する決心をした。秋田さんに相
談したら、今日の会があるということで、あわてて仲間に入
れてもらいました」と述べ、「桜を植えても、すぐに枯らし
てしまっては..と悩んでいた。昔の元気な桜を知る人間にと
っては、まるで今の自分(年を重ねたの意)に桜を重ねて見
るような気がして。銅像に協賛して頂いた方に申し訳ないが
..」と心情を吐露していた。
 今年の新年互礼会で『JCの社会的評価』云々=本紙既報
=があった後だけに、亀田市長はJCに敬意を払った後、昨
秋、ヨーロッパを視察旅行した経験談を話し、スイスのヴェ
ルンはちょうど尾道ぐらいの山の手を守っていて世界遺産に
なっている。廃屋を倒した後に次々と桜など木を植えればヴ
ェルンのようになる。また、金花園の跡も整理して桜を植え
るようにするが、いかんせん千光寺山は植えるのに限界があ
るので、西国寺や浄土寺など全体も視野に入れたらどうか?
と瀬尾理事長に話していた。
 今年度から、市の桜保存計画が動きだし、向こう4年は桜
の植栽がメインとならないため、瀬尾理事長から合併を前提
として、かっての桜の一大名所高見山の桜の再生復活も提言
していた。
 尾道市には、千光寺公園全体や文化振興の基金はあるが、
桜に特定した基金制度がなかったため、「なんとかしなくて
は..」という多くの心ある市民が桜基金制度の創設を熱望し
ていた。
 JCでは、去る16日に「桜保存基金」を設立するため、
わざわざ臨時総会を開いている。
 今後はこの基金を基にして、桜保存に向けての様々な真の
市民運動が展開されることになるだろう、との期待が大きい。



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