山陽日日新聞ロゴ 2004年3月24日(水)
尾道市へ
 芙美子の書簡など寄贈
  サンデー毎日担当者の遺族から
書簡を手渡す
 尾道ゆかりの作家、林芙美子が元サンデー毎日編集
長の故辻平一さん(1901〜81年)に宛てた書簡
やはがきを、長男で大手前大学社会文化学部教授、辻
一郎さん(71)=大阪府=が尾道市に寄贈することにな
り、22日午後、市役所を訪れ、村上康則収入役に手
渡した(=写真上)。橋渡しした山中善和市議が同席
した。
 辻さんは昨年、奈良県天理市の実家を改修、「資料
が家にあっても、世代が変わればいつかは消えてしま
うので、それならば尾道で役立ててほしい」と母親と
相談して寄贈を決めたもの。
 1934年から39年にかけての書簡18通(=写
真下)とはがき15通で、当時辻さんはサンデー毎日
の若き担当編集者だった。当初は編集者への事務的な
文面だけに留まっていたが、「このごろ如何おくらし
ですか。お元気ですか。私の方では主人が兵隊さんに
なりました。....」「長いこと会ひませんが、このご
ろ、私もやっと吻っとして落ちついてゐます。毎日々
々ねてぱかりで、医者は過労から来た三叉神経痛だと
申しました。寿命もあまりながくないかもわかりませ
んね、これは冗談、元気になりたいものです。....」
など、生活の匂いを感じさせる文面も見られる。
 一郎さんは大学教授の前に毎日放送の報道局長など
を歴任しており、山中市議は中国放送のアナウンサー
時代からの知人。1993年の放浪忌に合わせて文学
記念室で開かれた資料展示でも、尾道観光協会事務局
長として尽力している。



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