山陽日日新聞ロゴ 2003年12月18日(木)
尾道ならではの発見を
 「写真四季展」松本徳彦さん講評
 (続報)先日結果が発表された第一回「写真のまち尾道
四季展」で、大賞に続いて上位入賞した金賞、銀賞、銅賞
の作品10点を順番に紹介していきます。講評は、審査員を
つとめた写真家、松本徳彦さん(日本写真家協会専務理事)
によるもので、コンテスト全体の講評はつぎのとおり。
 『初めての催しで、どんな作品が集まるか心配していた
が、全国から1000点を超える数の応募がありよかった
といえる。
 全体的にバラエティに富んでいて、既成概念による観光
写真の枠を超え新鮮なまなざしで捉えた作品が多かったこ
とが評価できる。観光尾道ということで、既成の風景を捉
えたものもたくさんあったが、尾道ならではの発見の写真
に私達は興味を持ち感心した。
 どこでも有りそうな光景であっても撮る人のまなざしと
いうものがその情景とともに光を感じ写されている人の表
情が的確に捉えられている作品が上位に入賞した。そうい
う意味では、新しいタイプの観光写真が定着すればうれし
い。
 入賞以外に入選や佳作においても見劣りするものばかり
ではなく、微笑ましい風景がたくさんある。
 尾道は、初めて来た人にとって優しく、「おはよう」
「こんにちは」の声がたくさん聞こえるまちで、そういっ
た写真がたくさんあった。
 出品者も8歳から89歳と幅がひろくよかった。女性も上
位に入賞されており、そういった意味でも尾道は安心して
歩ける素敵なまちだと思う。
 尾道は、坂のまち寺のまちで、どこへ行くにも歩かない
と行けない。ということは、健康にもつながる。また、起
伏があるということは、光線が時間によって変化し、その
ことによって新しい見方や発見がその都度ある。そして、
いつ来ても違った風景が見られるまちである。
 尾道には、いくつかの祭があるが、応募期間が半年しか
なかったこともあり、行事的な写真が少なかった。次回ま
でには2年間あるので、この期間をかけて準備すればもっ
とバラエティに富んだ写真が出てくるはずである。』
「絵のまち四季展」金賞
『家路』 小川恵司さん
 「尾道では渡船は典型的な風景の一つである。学校帰り、
午後の光、自転車とよく観察している。この場所を選んだ
ことがよかった。写真のことをよく知っている人だと思う。
水面の反射と、船の中の人、乗り込む人とのタイミングが
すばらしい」。

転載責任者メモ:著作権関係の許可を得ておりませんので写真を極端に小さく載せてあります。
        (これでもダメな場合はご連絡下さい。削除致します)
        本物は04年に市立美術館で開かれる作品展示等でお楽しみ下さい。
        写真集(図録)も出ると嬉しいですね。


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