山陽日日新聞ロゴ 2003年10月31日(金)
蚕神、豊栄神社社殿復興
 かって県内最大の産地、江奥
参拝風景
 養蚕の大神、向島町江奥、豊栄神社の社殿が改築され、
このほど復興祭が執り行なわれた。
 江奥奥山、青木神社境内にある蚕神、豊栄神社は明治
22年に建立、社殿は瓦祠だったが養蚕農家が増えるにし
たがって木造の小祠に建てかえ、そして、その祠も老朽
化して昭和15年に再建。養蚕から柑橘へと変わりゆくな
か、忘れられた存在になっていた。
 そして、このたび63年振りに藤田敏寿さんが中心にな
り、花崗岩製で幅70m、奥行き50m、高さ50mの社殿を
建設、今月14日、藤田久美さん、藤田久登さんらが参列
し復興祭をあげた。
 養蚕は明治末頃から備後地方で盛んとなり、特に向島
西村は県内最大の産地になった。昭和4年、産繭価格は
向島西村が37万2千円で県下でダントツ。向島西村の中
でも江奥地区がことのほか盛んで昭和元年には養蚕農家
は109戸にもおよんだ。
 知識、技術の吸収も貪欲で明治19年には藤田サダさん
が福山養蚕伝習所に、翌年には藤田密治さんがわざわざ
先進地、福島県の養蚕講習所に入所、最近の技術を習得
し、帰村している。
 社殿造営世話人の藤田久登さんは「忘れられそうな養
蚕産業の久遠のモニュメントが出来ました」と話してい
た。
場所はこのあたり

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