山陽日日新聞ロゴ 2003年10月29日(水)
大関武双山ら
 現役力士が初の墓参を
  光明寺の陣幕久五郎夫妻墓に
墓参する武双山ら
 現役中、土俵で一度も待ったをしなかった第12代
横綱陣幕久五郎(1829〜1903)が眠る西土堂町の浄土
宗光明寺(御藤良仁住職)を28日、現役力士の大関
武双山関が同じ部屋の元大関出島関らを帯同して訪ね
墓参した。21日が陣幕の百周忌とあって大先輩の遺
徳を偲び、冥福を祈った。
 来月9日から始まる大相撲九州場所に向かう途中、
衆院選の応援絡みで尾道に立ち寄ったもの。御藤住職
や尾道陣幕久五郎会の村上隆会長らに迎えられ、墓前
で手をあわせたあと、本堂で焼香をすませ、陣幕会会
員ら約20人と交流。村上会長が「九州場所では怪我
をしないよう頑張って下さい」とエールをおくり、武
双山は微笑みながら頷き、「尾道へは平成10年の尾道
巡業以来2度目ですが、いい町ですね」と語っていた。
 陣幕は現在の東出雲町に生まれ、尾道で旅館を営み
ながら相撲を指導していた初汐久五郎に弟子入り、の
ち初汐の娘と結婚。大阪・江戸相撲を経て、慶応3年
(1867)横綱になり、勝率94.6の強剛無双の力士とし
て活躍。また明治維新にあっては憂国の士として国事
に奔走、明治11年に角界引退後も横綱力士碑を建立
するなど相撲道の発展に寄与。光明寺に初汐一族と陣
幕夫婦の墓とともに手形や勝負の妙諦「受けながら風
の押す手を柳かな」の句碑などたち、本墓は東京・青
山にある。
 市文化財保護委員も務める御藤住職は「戦後、何回
も尾道場所など興行がうたれましたが、現役力士の墓
参は初めてです。いい供養になりました。」と感激さ
れていた。

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