山陽日日新聞ロゴ 2003年10月7日(火)
圓鍔記念館
 合併後も「御調文化」の中心に
  町のシンボル10周年で記念展を
作品の並ぶ会場
 (続報)御調町出身の彫刻家、圓鍔勝三氏(97)
の功績を称え、伝承する同町高尾、圓鍔記念館
(平山利光館長)の十周年記念展が5日始まり、
節目の式典が開かれた。
 日展評議員で圓鍔氏の長男元規さんはじめ、日
本芸術院会員で日展理事長の橋本堅太郎さん、亀
田尾道市長ら来賓、関係者150人が出席。
 若林茂生町長がこれまでの作品寄託者に礼を述
べ、「10年間で12万4千人の来場があり、こよな
く愛して頂いている。御調は福祉の町ですが、文
化の香り高い町作りをする上でのシンボルとして、
存在感を増していきたい」とあいさつ。
 橋本日展理事長は「開館式におじゃまして以来
ですが、辺りの緑が育ち、風格が出てきた。先生
は木彫、ブロンズ、石などテーマ別で素材を選ぱ
れ、それを積み重ねられた。芸術は生まれた風土
に大きく影響されるというが、正にこの山の緑や
木や川を見ていた先生が、心込めて作られた作品
だから、ロマンを感じるのだろう。末永く古里の
人を心豊かにしてくれるだろう」と語った。
 高山県議、内海町議長に続いて亀田市長が「既
に10数回来て、心なごむ一時を過ごしている。市
長になって、芸術文化都市を掲げた。政治という
ものは殺伐としているが、芸術文化の心でやれば、
日本全国良くなると思う。経済だけではダメで、
文化性の高い町が今輝いている。合併後も御調の
宝を大切にし、力を入れたい」とあいさつ。
 元規さんは父親の足跡を辿り、「45歳時、4
度目の日展特選を貰ってから1年ぐらい後に作風
がガラッと変わっている。どうしてかと聞いたら、
『皆さん上手すぎるので、私の個性が出てこない
から』と話していた。寝たきりになる前には、
『彫刻のことは何も分かってないが、皆さんに支
えられてやってきて、本当に良かったんだ』とし
みじみ語っていた」などと披露。「町の発展に寄
与出来たのなら、父も息子である私も嬉しい」と
結んだ。
 展示作品は、今年新たに寄贈のあった作品を中
心に66点で、平山館長が作品説明を行った(=
写真)。
 1988年に文化勲章を受章した後、在住地の神奈
川県川崎市が記念館建設に向けた動きを見せた時
期があり、当時商工会長だった高山県議は「当時
は金野町長でしたが、財政的にも圧倒的に大きい
川崎で動きがあると知って、最初は慌てました。
古里御調に記念館を作って本当に良かった」と感
慨深げに作品を見回っていた。
 記念展は12月26日までで、一般4百円、学
生2百円。問い合わせは08487-6-2888番へ。
場所はこちらの「主な施設」「え行」



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