山陽日日新聞ロゴ 2003年10月1日(水)
まさに天蓋花の風情
ぎっしり咲いた花
 彼岸が過ぎた西国寺山西南斜面の長江一丁目、
本谷さん(70)方前の畑に、今を盛りと白い曼
珠沙華(マンジュシャゲ)が咲き誇り、秋の深
まりを感じさせている。
 本谷さんの義父が50年前、市内の友人から当
時珍しかったホワイト種の球根をもらいうけ、
約三百平方mの菜園片隅に植え、その後ふえつ
づけ段々畑の顔になったもの。
 例年、彼岸には千本近い花が咲き揃い、梵語
で天界の花を意味する主流の赤い曼珠沙華にた
いし、白はまさに天蓋花といった風情。
 ところが今年は夏以降の天候異変からか開花
が10日ほど遅れ、しかも場所により時差が生じ、
白い絨毯とはいいがたいながら、それでもその
清純さには心洗われ、またほぽ中央に立つ桃に
ピンクの花がつき、家人もビックリ。
 見頃は今週中は大丈夫とのことで、声をかけ
れば切り花でも球根でもお分けする。


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