山陽日日新聞ロゴ 2003年10月1日(水)
イルミネーション
「しまなみ・光の道」を思い出そう−と
 『わいわい市』からスタート
  明るく美しい尾道の夜の復活めざし
グルメイベントポスター
 今年も1日から「グルメ海の印象派おのみち」
が始まる。今秋は、グルメと同様に尾道商工会議
所(佐藤忠男会頭)が中心となって「おのみち秋
まつり」が同時スタートするが、この秋まつりか
ら「おのみちイルミネーション」が町に明るさと
元気を吹き込むことになる。
 既報の「おのみち秋まつり」のトップを切り、
3日(金)午後5時から、駅前港湾緑地に「わいわ
い市場」が開設されるが、会場に「わいわい市」
のイルミネーションを設置する。
 この設置に合わせて、近くのグリーンヒルホテ
ルやしまなみ交流館にも協力を求め、従来はXマ
ス用だったイルミネーションをリフレッシュして、
駅前周辺の夜を美しくディスプレイしていく。1
日から設置作業に入る。
 文字通り「町を明るく(元気に)するためには
何が出来るか?」。5年前のしまなみ海道開通に
併せ、会議所が中心となってしまなみ沿線でみん
なが協力してライトアップする「光の道」を演出
したが、この元気をもう1度取り戻そうと今秋、
「第1回おのみちイルミネーション」を立ち上げ
ることになった。
 今回の「わいわい市」とグリーンヒルなどのイ
ルミネーションは、この公募に呼応したいわぱ
″呼び水″、火付け役の意味がある。
 元々、尾道は夜型の観光がない。従って、観光
も泊り客が少ないという弱さがあり、商店街も早
くから閉店するという負の連鎖反応が長く続いて
いた。
 また、夜間、東京方面から空路で帰尾する際、
福山上空を過ぎると次に明るいのはもう空港とい
った「夜の尾道の暗さ=活気、元気のなさ」を憂
う声もあり、一方では「しまなみ」以来、継続し
ている尾道市役所のイルミネーションや、会議所
による海岸通りの街路灯設置事業があった。
 1つずつ出来ることから始めようと、今秋から
「第1回おのみちイルミネーション」を募集する
ことになり、もう一度「しまなみ」の「光の道」
の復活へ向けて、夢をスタートさせる。
 テーマは「尾道に相応しいイルミネーション」。
応募資格はイルミネーションで装飾された企業個
人、団体。対象地区は尾道市・向島町・御調町。
 企業・団体と個人の部門で、会頭賞・市長賞・
観光協会長賞など各種賞を贈る。
 応募用紙にタイトルやビデオ・写真を添えて、
11月25日(火)〜12月3日(水)まで、会議所
観光文化委(0848-22-2165)まで送る。
 12月6日(土)に審査の予定で、同コンテスト
に先立ち10月25日(土)午後2時からと同じく
11月1日(土)の同時刻から、イルミネーション
工作教室を開催する。
 Xマスのイルミネーションだけでなく、日頃か
ら協力している人(企業)は多い。この自発的な
行為を束ねて、一つのイベントというか『市民運
動』にまで高めていきたいという想いがある。
 竜王台はじめ久保新開、新高山や向島町のアイ
スキャンディ屋「花月」など、イルミネーション
のまちづくりに協力している企業や個人は既に沢
山いる。
 これらの力を結集して、尾道の夜の町を明るく、
美しく、どこまで元気にすることが出来るか?。
尾道の新しい″大きな挑戦″が1つスタートを切
ることになる。

どんぶり、弁当にコース
 「今年も頑張ってやります」

 第16回「グルメ海の印象派・おのみち」も1日
からスタートする。
 今秋から新しく「おのみちコース料理」が加わ
る。
 参加店はすし処絲魚の「御所の小魚三昧」3000
円▽香の月の「秋の彩りパレットミニ会席」3800
円▽うろこ・かき船の「あさぎり(ほうろく焼)
コース」4500円▽尾道ポートプラザホテルの「グ
ルメ膳」3000円と「伊勢海老のフライサラダ仕立
て」2500円▽藤半の「瀬戸内あなごコース」3500
円▽宮徳の「穴子とせいろ寿司コース」5000円▽
グリーンヒルホテル尾道の「秋の尾道・味覚フェ
ア」4000円▽マキシムの「牛タンシチューのコー
ス」3500円。
 定番となった「おのみちどんぶり」は、土堂海
岸通りに新規オープンした中国料理「美琳食府
(メイリン)」の「あんかけチャーハン」750円が
新登場する。
 香の月「穴子の柳川どんぶり」1800円▽グリル
展望「あげイカたこ丼」1200円▽ビストロ・ヴァ
ンピェール「タンシチュー丼」1400円▽絲魚「小
魚あんかけ丼」750円▽福寿し「穴子天丼」1000円
▽東珍康「色々ドンプリ」1000円▽ロイヤルホテル
「海鮮しまなみどんぶり」2000円▽国際ホテル
「瀬戸内穴子海鮮丼」2000円▽藤半「瀬戸内小海
老のかき揚丼」1200円▽ニュー大丸「尾道まるご
と丼」1000円▽寿里庵「びっくり天丼」1500円▽
保広「地魚生ちらし丼」2000円。
 根強い人気がある「おのみち弁当」の参加店は、
ニュー大丸の「寺のまち弁当」2000円▽土堂のに
しやま「グルメ弁当」3000円▽香の月「野立て弁
当」2700円▽寿里庵「お楽しみ弁当」2500円。
 いずれも11月10日(月)まで。グルメ・スタ
ンプラリーもある。
 他のグルメ・イベントについては4面なども使
って続報します。

「おのみち秋まつり」
 三日から「わいわい市場」

  今治〜甲山の特産品が集合

 おのみち秋まつり「わいわい市場」には、しま
なみと松江線の沿線からの特産品が集う。
 3日が午後5時から。4日(土)、5日(日)は午
前10時から午後5時。
 11日(土)は午前10時から午後8時、12日
(日)は午前10時から午後5時まで。場所は尾道
駅前の港湾緑地一帯。
 今治〜尾道〜甲山からの特産品として、漬物・
土産品・海産物・ジャム・餅・甘栗・タオル・地
酒・きのこ・地ビール・生姜湯・お茶・花・酢・
珍味に真打ちの尾道ラーメンまで。
 11日、12日の両日は、しまなみ交流館で
「日本のまつり2003ひろしま」の伝統芸能が
開催され、恒例となった「尾道骨董市」も開かれ
るなど、大賑わいをみせることになる。

解説:『明るい町』を切り口に
 尾道には『常夜燈』がある!!

 竹原の「竹灯龍」の賑わいに『切歯扼腕』して
いる一人だ。
 早くから、尾道にしか出来ない『常夜燈に灯を
ともそう』を各方面に呼び掛けていた人間として、
「竹灯籤」によって眼が覚めた尾道市民に、常夜
燈がある(浜施餓鬼も)ではないか?と訴えたい。
 今回のイルミネーションの公募に向こう(将来
の夢)に、三山のライトアップをした会議所とし
ては、まだまだ続きが沢山あるはずだ。
 尾道水道、クレーン、造船所、対岸の島、寺社
や参道、常夜燈、ガス灯などいくらでもある。
 アイデアは会議所にも本紙にも沢山あるが、一
つのイベントとして終わらせるのでは余りにもも
ったいない。
 尾道市民だけでなく、しまなみ沿線や住民、さ
らには鞆をはじめとする昔から栄えた港町、多く
の常夜燈が今も残る寺や神社とその参道や地域住
民、尾道大学(大学生)や地域のポランティアを
巻き込んだ『市民運動』、『しまなみイベント』
に育てていくことが、「世界遺産」登録をめざす
有力な取り組みにつながっていくに違いない。
 『明るさ』から『元気を取り戻す』、地方分権
(地方が元気になるのが究極の目的)への手がか
りにもなってくると位置づけたい。


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