山陽日日新聞ロゴ 2003年8月14日(木)
尾道市立美術館
月刊「カーサ ブルータス」9月特別号で
 安藤作品として世界に
  『風景・環境・新旧・文化との共生』と
表紙 美術館全景
 月刊「カーサ ブルータス」9月号で、建築家安藤忠雄さ
ん(東大教授)の旅パート2を特別号として発行。日本をは
じめ世界各地における代表的な安藤建築を詳細に紹介してい
るが、数少ない日本での例として今春1月にリニューアル・
オープンした尾道市立美術館が4ページを使って、美しい写
真と共に世界へ向けて紹介・発進されている。
 全部で6部構成。和文が127ページ、英文が16ページ。
 (1) フィラデルフィア、ヴェネチア、デュッセルドルフ、
シカゴ。安藤忠雄さんとの旅は続きます▽(2) ヴェンダース
監督撮影。フオートワース現代美術館パノラマ撮り下ろし
▽(3) 「現代において最も完璧な建築」。トム・フオードが
語る安藤、そしてANDO建築▽(4) 表参道の風景。その記
憶は消えません。2006年、同潤会青山アパート建て替えプロ
ジェクト▽(5) 尾道市立美術館、野間自由幼稚園、垂水4m
x4mの家。いちぱん新しいANDO建築も訪ねてみました
▽(6) 直島第3期美術館の工事現場に潜入しました。アート
に合わせて設計される理想の美術館です。
 6つの大きな目次を見て分かる通り、建築の専門書である
と同時に、美とアート、それに安藤さんの思想が全体に溢れ
ており、『一番、新しい安藤建築』の中に尾道がいの一番に
出てくるのも嬉しい。
 「思想」の中には、当然のことながら「瀬戸内オリープ基
金」の木を植える運動も登場し『このー本のオリーブは、安
藤忠雄、最小の建築』というタイトルがつけられている。
 ″尾道編″は最初、2ページの見開きで、ロープウェイ山
頂駅付近から眼下に美術館の全景と尾道水道を望む新緑過ぎ
頃の写真。緑とプルーの色調がとりわけ美しい。
 そのタイトルは『瓦屋根+コンクリート、ガラス。尾道に
現れた不思議な建築とは?』。瀬戸内海を望む緑の中、瓦の
勾配屋根に寄り添うコンクリートの陸屋根。でもなんだか似
合ってます−とある。
 次の2ページが『今、一番新しいANDO建築もリノベー
ション(改革とか修理の意味)でした』の見出しで、『依頼
されたのは人足が遠のいた美術館の増改築。そして安藤が出
した答えは、歴史的な屋根を保存し、現代的な素材を使用し
た増築部分と対話させること。風景、環境、新旧、そして文
化、そのすべての共生が安藤のリノベーションなんですの解
説と本文。
 本文の中では、改築を依頼した亀田市長はじめ、小津安二
郎・大林宣彦・志賀直哉や森重彰文美術館長の名前や西郷寺
本堂の固有名詞なども登場。入館者が激増したことなども紹
介している。
 圧巻は3枚の写真。『風景、環境、新旧そして文化、その
すべての共生が安藤リノベーション』という文章表現が、単
に言葉遊びではないことを3枚の写真が見事に物語っており、
プロの建築家とプロの写真家の表現の素晴らしさに改めて驚
かされる必見の書。
 会派の視察旅行の途中、東京の書店の店頭に並べられてい
るのを8日、山中善和市議が見つけて12日に亀田市長に報
告していた。同日から、市内の書店にも置いてある。



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