山陽日日新聞ロゴ 2003年8月13日(水)
弘法寺や筆作り産地
 素晴らしい眺望の野呂山
歩くメンバー
 向島歩こう会(藤田久登会長)は10日、呉市川尻町と安浦
町にまたがる野呂山一帯11kmを歩き、高原の涼味を満喫した。
 75人が参加、野呂山頂上近くの十文字ロータリーまでバス
や乗用車で行き、そこから散策、自然観察路や標高830m
からのロケーションの素晴らしさに感嘆の声が飛び交ってい
た。
 川尻町営「筆づくり資料館」では熊野に次いで川尻町が全
国で2番目の産地で20数社の筆製造がいること。弘法寺では
1200年前の昔、弘法大師が2回にわたり、修業のため訪れた
という洞窟や弘法の水があり、皆んなビックリ。
 北九州市から車でやって来た森さん夫妻は「瀬戸内海の景
色は想像していたより遥かに良いですね」と感心していた。
 頂上にある氷池。明治中頃、冬に全面凍結した池の氷を50
m角に切り、オガクズなどで低温保存。夏、提灯を手にした
運び屋が夜明け頃、呉市に到着、「野呂氷」として売ってい
たという。
 30〜40年育った檜、杉、赤松の大木が木陰をつくり、吹き
抜ける風が下界と全く違い、「クーラーの前を歩いているよ
うだ」と口々に言っていた。
 富浜、横山さんは「今日は台風一過、澄み切った冷たい空
気、標高830mからの絶景と満足な歩きになりました」と
感想をのべていた。



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