山陽日日新聞ロゴ 2003年8月6日(水)
値段据え置き
昔と変わらぬ夏の味覚
 梅雨も明け、千客万来に
  名物アイスキャンディの店「花月」
店に並ぶ客
 「この夏もアイスキャンディ 遠いむかしの夏の味」と大林
宣彦監督も大のお気に入りの向島町川尻、アイスキャンディの
店「花月」=木曽美代子さん経営=。先月末、梅雨が明け、本
格的に夏の暑さが到来。舌に馴染んだ昔懐かしい夏の味覚を求
め子どもからお年寄りまでひっきりなしに買いに訪れている。
 昭和5年の開業で今年で73年の歴史。人口甘味料を一切、使
わず、自然風味を生かした、あっさり味のアイスキャンディは
昔の味のまま。レモン、いちご、みかん、メロンなど8種類。
1度、その味をあじわった人は忘れられず、毎年のようにリピ
ート。冷たいものを口にしたい夏場になると1回に50本、100本
とまとめ買いしている。
 変わらないのは味覚だけでなく値段もそうで、昭和60年以来、
18年間、名物アイスキャンディは1本60円のまま、据え置き。
消費税3%導入、5%アップという逆風にも耐え、値上げは踏
み止どまった。
 地元の名物店の枠をはみ出し全国ブランドとしてすっかり定
着。北は北海道から南は鹿児島まで全国津々浦々から花月ファ
ンが夏場、訪れ、舌鼓を打っている。しまなみ海道が開通し4
年目、愛媛県をはじめ四国からの来客も増えてきた。
 昨年は全日空の国際線、国内線の航空機のビデオで花月のア
イスキャンディを紹介、今や世界プランドヘと羽ぱたいている。
 「まずは地元の皆さんに親しまれ、可愛がっていただくのが
一番です。いつもアイスキャンディを買いに来る子どもさんを
見ていると、値上げするのはしのびません」(木曽さん)と優
しい心根が人を魅了している。
 営業は4月から秋風が吹く10月まで。定休日は毎週火曜日。
秋から春にかけてイルミネーションを飾り、「クリスマス」、
「正月」、「雛祭り」など季節感あふれる演出で人の目を楽し
ませている。

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