山陽日日新聞ロゴ 2003年7月29日(火)
提灯がゆらめき、幽玄な調べ
 幻想的な"平安絵巻"
  「海運隆盛」岩子島厳島神社管絃祭
海を行く御座船
 向島町指定文化財、「岩子島厳島神社管絃祭」が27日夜催
され、岩子島海水浴場沖合に御座船の提灯がゆらめき、幽玄
な調べが海上に響き渡り、ゆったりとした平安絵巻が繰り広
げられた。
 復活して7年目、祭りも定着、町内外から約1000人が
見物に訪れていた。
 午後6時過ぎ、西の筆影山の山の端に夕日が沈む頃、松明
を焚いた、さいとう木船を先頭に大提灯をつけた御神体の天
秤を安置した御座船と伴走船2隻が真っ赤な大鳥居前を出発。
 塩釜神社沖合の尾道水道を御座船がゆっくり旋回、三浦次
博大組合長らが鯨島に上陸、「海の守り神」の鯨島神社にお
神酒を供え、海運の隆盛を祈った。
 夜の帳が降り、あたり一面が暗闇につつまれると鯨島から
御座船など4隻が岩子島海水浴場に戻り、鉦、太鼓、笛によ
る「チャンギリ」、「笙の笛」など神楽の調べにのり、大鳥
居前の海面をゆっくり3回、旋回する″平安絵巻″。4隻の
提灯船の競演で水面に明かりがきらめく幻想的シルエットに
海岸の観客席から歓声があがっていた。
 大鳥居前に御座船がつくと永山隆宗・岩子島厳島神社宮司
が出迎えの神事。
 御神体の天秤が陸に上がるとリズミカルな天秤太鼓の演奏
にあおられ、岩子島民俗文化保存会と同子ども会が四方の縄
を引っ張り合い、勇壮に厳島神社社殿を回り、天秤を再び御
座船に乗せ、管絃の演奏にのり、ゆったり海上を巡幸してい
た。



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