山陽日日新聞ロゴ 2003年7月24日(木)
文学ルート川柳
サイクリング橋の向こうに橋が見え
 大賞に向東町山口さん
  1万1千句の頂点に地元から
山口さん
 松江、尾道、今治、松山、高知の5市で主催する第4回
「文学ルート川柳」の第二次選考結果が発表され、応募句
総数1万1千余句を超える中から向東町、山口さん(68)
の作品が頂点の大賞に輝いた。
 作品は、北は北海道から南は沖縄までの44都道府県か
ら5803人、1万1183句が寄せられた。二次選考は、
一次を通過した優秀句100句について吉岡龍城・全日本
川柳協会長、橘高薫風・同常務理事ら3人が6月末、尾道
市役所で選考。
 山口さんの大賞(1句)に選ぱれた句は、今治市が設定
した宿題(テーマ)「サイクリング」に投句したもの。
 サイクリング橋の向こうに橋が見え
 しまなみ海道の来島海峡大橋で、颯爽と走る自転車の子
供たちとすれ違った情景を素直に詠んだ作品。
 16年前、不意の怪我で半年間の入院生活を余儀なくさ
れた時期に、主治医に勧められて川柳や俳句、短歌に出会
ったという山口さん。新聞紙上を中心に投句しており、こ
れまでNHK俳壇の特選やまいにち俳壇天賞、中国新聞俳
壇賞など多くの場で表彰されている。山陽日日新聞の川柳
コーナーヘも、毎月質の高い作品を発表している。
 文学ルート川柳にも毎年応募してきたが、いずれも入賞
すらなく、秀句止まりだった。今回いきなりの最高賞とな
った。
 メモ用紙を常に傍らに置き、仕事中でも思いつくとその
場でペンを走らせる。1日に平均10句ほど書き記してお
いて、後で熟考する。「句を作り始めてから鳥の声、花の
色など自然のあらゆるものに興味を持って見るようになり
ました」と笑顔で話す(=写真)。
 文学ルート川柳では、以下奨励賞5句、佳作賞15句、優
秀句79句、秀句200句が選ぱれた。
 尾道市からは優秀句に里見さん(2句)、日谷さん、山
口さん(秀句にも1句)、天河さん、秀句に笠井さん、冠
野さんが入った。
 表彰式は9月13日、今治市で行われ、入賞句と入選句
を紹介する句集が合わせて発刊される。



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