山陽日日新聞ロゴ 2003年7月23日(水)
「津部田住吉祭り」に3000人
 船を押し倒し最高潮に
  夜空を染め練り歩く管絃船
大人の背ほど有る管絃船を担ぐ
 町文化財指定の向島町津部田地区「住吉祭り」が19日夜開
かれ、町内外から約3000人の見物客が訪れ、島を代表す
る夏祭りに酔いしれていた。
 津部田伝統保存会(半田会長)主催。夜7時、帳がおりた
津部田コミュニティ広場で亀森八幡神社、吉原典孝宮司が管
絃船の巡幸を祈願。
 半田会長が挨拶に立ち今年、自治宝くじ補助金250万円
で船をはじめ装備を一新したことを報告、来賓の佐藤公治代
議士、亀井代議士の山田秘書、高山博州県議、新田賢慈町長
がお祝いの言葉。主催者、来賓が鏡割り、祝杯をあげた。
 ミスすみよしの舟橋さん、半田さんの2人が赤い法被を着
てお披露目。代議士ら来賓10人が船に肩を入れ担ぎ、場内を
一回り、拍手を浴びていた。
 大提灯、ほうずき提灯約100個を飾り付けた重さ200
kgの管絃船、「わっしよい ワショイ」とかけ声勇ましく約
300m先の五烏(ごがらす)神社まで練り歩いた。
 男、女、子どもと3隻の管絃船を奉納。今年はモチがまか
れ、一段と盛り上がっていた。
 特設ステージでは小中高大学生が日頃、練習してきた鉦、
太鼓、笛による「戻り太鼓」の熱気みなぎる演奏。
 管絃船は再び担がれ、勢いづくまま走り、止まっては左右
に大きく揺らし、船上のほうづき提灯を地面に着く程、押し
倒すと観客席から「きゃあ〜」と黄色い声と「危ない」と、
どよめきがあがり、担ぎ手、観客が一体となり祭りは最高潮
に達していた。
 「祭りを盛り上げるため毎年、趣向をこらしています。観
客のみなさんには今年も楽しんでもらったと思います」(半
田会長)と話していた。



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