山陽日日新聞ロゴ 2003年7月12日(土)
自治宝クジ補助金で装備を一新
 夜空を染め抜く管絃船
  夏の風物詩「津部田住吉祭り」
祭の賑わい
 復活し9年目を迎え、尾道向島地方の夏祭りとして定着、風物
詩と親しまれている向島町津部田地区(半田守正大組長、450
世帯)五烏(ごがらす)神社「住吉祭り」が今年も19日夜開かれ、
3隻の管絃船が「ワッショイ、わっしょい」と勇壮に練り歩き、
大小300個を超える提灯が夜空を染める。
 住吉祭りを担う地域おこしグループ、津部田伝統保存会(半田
守正会長、会員230人)は長さ6m、幅2m、高さ3.6m、
重さ200kgの管絃船を竹と丸太で骨格を作り、祭り当日に20個
の大提灯、80個のほうずき提灯をを飾り付け、本番に備える。
 昨年度、自治宝くじ補助金250万円が伝統保存会におり、管
絃船本体、鉦太鼓、法被など新たに購入、保存会の活動に弾みが
つき、今年の祭りは大いに盛り上がりそうだ。
 祭りに向け小中高大学生が青森のねぶた祭りのお囃子を彷彿さ
れる鉦、太鼓、笛による「チャンギリ」、「のぼり太鼓」、「戻
り太鼓」と伝え継がれた音色を日夜、練習、祭りが近付くにつれ、
一段と勢いがこもってきた。
 住吉祭りは19日夜7時から津部田コミュニティセンターで開幕、
管絃船の巡幸の無事を祈りお払い、鏡割りで威勢を挙げ、男性、
女性、子どもと3隻の管絃船が五烏神社までの約300mを練り
歩き、奉納する。
 「ミスすみよし」が管絃船に乗り、祭り華を添え、新田町長ら
来賓が肩を入れ、管弦船を担ぐ。
 地域と学校が交流、親睦を深めようと町内4小中の教諭が祭り
に参加、体力のある先生は管絃船を担ぎ、伝統行事を肌身に触れ
てもらう。また三幸小管内の6年生にも参加してもらい、子ども
曳き船をひいてもらう。
 住吉祭りは約300年前の江戸時代前期、海運の隆盛を祈願し
て、はじめられた。当時津部田地区は天然の良港で管絃船は安芸
の宮島の管弦祭りのように海に浮かべ巡幸。
 お囃子のチャンギリ、戻り太鼓は北前船が東北から運んできた
もので青森のねぶた祭り、秋田の竿灯のおはやしによく似ている。
江戸時代元禄年間、塩田を造成するため海が埋め立てられ、管絃
船は陸に上がり、担がれるようになった。



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