山陽日日新聞ロゴ 2003年7月2日(水)
大林恭子さん
45年才能信頼し映画を
 藤本賞の受賞祝う会に仲間130人
授賞式会場の様子
 (続報)映画作家、大林宣彦監督と共に長年映画を作ってい
るプロデューサー、大林恭子さんの「藤本賞」特別賞の受賞を
祝う会が、このほど東京で開かれ、20年来に亘る尾道映画は
じめ、今回の受賞に大きく繋がった《なごり雪》の出演者、ス
タッフら130人を超える映画仲間が集った。
 冒頭で藤本賞の審査員の一人、映画評論家石上三登志さんが
「全員一致で文句なしに決まりました」と報告。一人ずつ、関
わった作品の思い出やお祝いを述べ、さながら大林映画の同窓
会の様相となった。
 大林監督は「パーソナルな思い、信念を持って映画にしてき
ました。しかし作家というものは、ともすれば時に病むことが
あって、『この時期にこんな映画を作ったら、受けるんだがな
ぁ』などと考えることがありますが、恭子さんはそんなことに
はソッポを向いて、毅然として明日に夢と希望を持とうとしま
す。私の後ろで支えてくれているのだと思っていましたが、実
は恭子さんは自分の信じる映画を自ら作っていたのだと、はっ
きり分かりました。この人の才能を独り占めしている私は果報
者です」と嬉しさを表した。
 恭子さんは「80年代、山中恒さんの原作で《転校生》や《さ
びしんぽう》など10本ほど作り、《ふたり》など90年代前半か
らはもう10数年経ったのですね。優秀なスタッフと俳優の皆さ
ん、多くの方に応援を頂いて良い仕事が出来ました。大林さん
と出会って45年、才能を信頼して映画を作ってきました。豊
かな人生です。出会った人にも多くのことを教えてもらってい
ます。美術監督の薩谷和夫さんも見守ってくれているはずです。
この受賞は皆さんへの賞で、私は感謝申し上げるだけ。これま
で突っ走ってきました。これからもいい映画を作っていきます
ので、よろしくお願いします」と締めくくった。
 尾道からは亀田市長名の生花が届けられ、尾道大林宣彦映画
研究会の大谷治さんと吉田多美重さん、本紙の幾野傅が出席し
た(=写真は、右側に終始笑顔だった大林恭子さんと監督)。



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