山陽日日新聞ロゴ 2003年4月24日(木)
亀田市長も直々に
 今夏で終わるツアーの『アンコール』を
  谷村さん尾道に来て
  「ソロプチ」が25周年に招聘活動を
谷村新司さんを囲むメンバー
 尾道に特別な思い入れがある歌手谷村新司さんに「是非、
尾道でコンサートを開いてほしい」と、広島公演が行われ
た22日、国際ソロプチミスト尾道(吉田久恵会長)の役
員に亀田市長が同行し、谷村さん本人に"直訴"し、尾道市
としての敬意と感謝の意を伝えた。
 午後6時半からの公演とリハーサルの合い間の時間、5
時15分から会場の厚生年金会館の楽屋を、吉田会長と安
部憲子次期会長、宮地伊奈25周年実行委員長に亀田市長、
花本健治生涯学習課長の5人が訪ねた。
 リハーサルを終えた谷村さんは、Tシャツ姿でブラウン
管と同じ笑顔で表われ、吉田会長から尾道招聘の熱いラブ
レターを手渡した。
 亀田市長はこの日、東京での前夜からの会合を終え空路
広島着。空港からその足で、会場へ駆付けるという強行日
程。尾道市民を代表して、谷村さん制作の″尾道カレンダ
ー″や"尾道の歌"に丁重に礼を述べ、ソロプチの熱意を是
非、実現させてほしいと懇請した。
 谷村さんは終始、笑顔を崩さず、有名芸能人らしからぬ
丁寧な対応で、一昨年あたりから「何んとか尾道でツアー
が出来ないか?」と何度も下見、検討を重ねてきたこと。
その結果、キャパシティ(収容能力)その他で尾道公演を
断念した結果が今回のツアー(22日広島、24日倉敷)である。
 7月20日までの自分の最終ツアー(ここでツアーは終
了する)はすでに決まっている。
 その後は、(日中友好30周年等)中国へ行くこと。中国
からいつ帰るかは自分も分からない。その後の音楽活動に
ついては全く白紙であること。
 こういう風に自分が直接、依頼をうけるというのは全く
前例がなく、我々はシステムで動いており、それを無視し
て「ハイ、分かりました」と自分には答えることが出来な
い立場であることなどを丁寧に説明した。
 ソロプチから、来年六月までは25周年にあたり、来年で
もよいので「ぜひ尾道で・・」と強く要請。
 本紙からも「谷村さんが尾道で尾道の歌を唄うのを是非、
聴きたい。全国の谷村ファンから尾道でコンサートがある
なら必ず行きたい」という熱いメッセージが沢山届いてい
ることなどを紹介し、アンコールの開催を是非尾道で検討
してほしいと伝えた。
 市長は別れ際に、お忍びで尾道に遊びに来て下さいと誘
ったが、谷村さんは「お忍びで行く時は連絡しませんから」
と笑顔で応えていた。
 商業ベースで交渉するには、尾道のような小都市には高
くて厚いカベがあり、NHKちゅうごくソフトプランの山
路宏総合プロデューサーらの尽力があって、谷村さん本人
に会うことが出来た。
 昨年の"尾道版"カレンダー制作以来、「なぜ尾道は谷村
さんを呼ばないのか?」という全国の谷村ファンからのお
叱りを頂戴していた。
 取りあえずは、尾道からの熱い思いと誠意が示されたこ
とと、谷村さんの応対が素晴らしく好感度だったことで、
公演のOKは即座に得られなかったものの意義ある要請活
動になったといえる。
 「今、自分がこの場で約束できるのは、いつの日にかツ
アーを再開するときには、必ず尾道に行きます」の一言に、
ソロプチの役員等は感激、感動していた。


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