山陽日日新聞ロゴ 2003年4月1日(火)
林英哲氏監修
「ビサン地域観光マップ」
 
しまなみ創作「太鼓」を
  開通5周年、全線開通をにらみ
観光マップ表紙
 尾道市、三原市など3市8町で構成する尾三広域行政圏振興
協議会と御調町から瀬戸田町までの2市3町の尾道市町村圏事
務組合議会が27日、因島市、芸予文化情報センターで相次ぎ
開かれた。
 尾三広域圏では観光客誘致に向けて「ビサン地域観光マップ」
=写真=を発行。A2版、4ッ折りで2万部作成。
 「ようこそ ビサンへ」と全域の観光マップや交通案内、3
市8町を「しまなみ海道周辺」、「世羅高原周辺」、「広島空
港周辺」と3エリアに分け、それぞれのまちの紹介。
 コース別では「自然にふれる」が尾道の千光寺公園など、
「花を愛でる」では向島洋らんセンター、「レクリエーション
を楽しむ」では世羅西のクアパルクせらにしなど、「歴史・文
化を学ぶ」では本郷の御年代古墳、「買う・休憩する」では甲
山の県史跡今高野山など、「祭に参加する」は三原やっさ祭り
などカラー写真をふんだんに使い、見やすい編集になっている。
 東京のゆめてらす、大阪情報センターをはじめ県内の観光施
設に配り、観光客誘致をはかっていく。
 尾道市町村圏では04年5月の「しまなみ海道開通5周年」、
05年2月、生口島や大島の島内高速道が完成する「全線開通」
をにらみ、しまなみ海道をモチーフにした統一的なリズムの創
作太鼓を作ることを決めた。
 比婆郡東城町出身で「鼓童」など創設、世界的和太鼓ソリス
ト、林英哲氏の監修のもと、沿線の太鼓グループ代表、自治体
文化担当者や公民館担当者がワークショップを開き、統一リズ
ム、曲を創作、楽譜、CDを作成。開通5周年もしくは全線開
通時に"海峡音楽祭"(仮称)など開き、創作太鼓を披露する。
 たちまちはしまなみ海道広島県側事業としてスタート、3か
年の事業で予算は4000万円。新年度は1213万円の費用でオリジ
ナル太鼓の楽譜やCD作成にまでこぎ着けたいという。愛媛県
側とは今後、共同歩調をとるよう、呼びかけていきたいという。
 御調には「備後河内太鼓」、尾道には「ベッチャー太鼓」、
向島には「覚明太鼓」、因島が「水軍太鼓」、瀬戸田が「島衆」
と沿線では太鼓の活動は盛ん。
 「地域に伝わる伝統芸能の太鼓をステージアップ、生涯学習
の一環に取り込み、後継者を育て、活動をより活発にしていく
ため、しまなみ創作太鼓を作っていきたい」(尾道市企画課)
と話していた。


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