山陽日日新聞ロゴ 2003年3月26日(水)
市に寄贈を
 
『尾道迎賓館』が誕生へ
  70年前建築、浜問屋宅や蔵など
建物全景
 70年前の昭和初期、日比崎町に建てられた風格のある日本
家屋が、尾道市に寄贈されることになった。市では新年度に改
修工事を行い、『尾道迎賓館』の名称で、市民に開かれた文化
施設として活用していく。
 寄贈したのは山本さん姉妹。明治期から続いた尾道を代表す
る浜問屋「田萬」の住宅として1933(昭和8)年に建築され、そ
の後旅館「山水」として88(昭和63)年まで使われ、現在は空き
家となっていた。
 「居宅」は木造瓦葺き2階建てで、1階230平方m、2階
156平方mの入母屋造り(=写真)。他に白壁の「蔵」が2
棟あり、敷地面積は937平方m。日本建築と庭園が趣ある雰
囲気を醸し出している。さらに隣接して山林1325平方mがあり、
これら物件の全てが寄贈されたもの。
 現在まで、お姉さんが敷地内に住みながら管理して来たこと
もあって、屋根など外観的には良好という。市では新年度の当
初予算に2000万円を計上し、畳・襖などの内装の他に台所・便
所など水回りの改修工事、庭の手入れを行う。
 利用の開始時期や規定などは未定だが、市では「尾道への来
客を温くもてなす迎賓館」▽「尾道大学や老人大学などのセミ
ナーハウス・研修の場」▽「生花や茶会の場」▽「文化行事な
ど市民に開かれた活動の場」などの多目的用途を掲げている。
料金は無料に近いものにし、管理についても民間団体に任せた
い考え。
 昨年11月に山本さん側から寄贈申し出があり、所有者移転
の登記作業が先月末完了、28日には市長室で感謝状の贈呈式
が行われる。


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