山陽日日新聞ロゴ 2003年2月23日(日)
『八月の幻』
 
尾道の空気感を映画に
  来月にはビデオ化 撮影地上映会に若者ら400人
鈴木浩介監督と仲根かすみさん
 昨年夏、全編尾道ロケされた映画『八月の幻』(キングレコ
ード、ギャガ・コミュニケーションズ製作)の上映会が21日夜、
しまなみ交流館ホールで開かれた。人気アイドルの仲根かすみ
さんが初主演し、舞台あいさつするとあって、東京などから追
っかけファンも訪れ、開場前には百人近くが並ぶなか、若者を
中心に4百人近い人が鑑賞した。
 東京に暮らす尾道生まれの若者が、8年ぶりに東京から恋人
と帰郷、2人で巡り歩く町のなかで、亡くなったはずのかつて
の恋人(仲根)の姿を見かけるというファンタジック・ラブス
トーリーで、昨年暮れから東京や大阪、広島などで劇場公開し、
来月からのビデオ発売を前に撮影地での特別上映となったもの。
 上映を前に、鈴木浩介監督と仲根さんが記者会見(=写真)。
仲根さんは「何度来ても懐かしく、温かい気持ちになれる町で
す」と尾道の印象を。鈴木監督は「尾道は、撮影に来るまでは
余り印象が無かったが、千光寺山からの眺め、向かいの島にあ
る工場地帯(造船所)などは、私の実家と風景が似ていて、と
ても共感出来た」と話した。
 撮影は8月後半から1週間行われ、仲根さんはうち2日間だ
けの滞在だったが、「尾道は昔ながらの日本の夏を感じた。こ
の物語は尾道でなければ完結しなかったと思う。今度は趣味の
自分のカメラで尾道を撮って、写真集を作ってみたい」と語り、
「町を歩いて尾道の人と話すと、大林監督がこの町を愛する気
持ちが良く分かった。ここで映画が作られて本当に良かった。
古里のように思っている」と語った。
 鈴木監督は「尾道という町の空気感を撮りたかった。役者の
自然の演技をねらい、『カット』したくなくなる不思議な町で
す。小津さん、大林さんとこの町で撮られているが、こういう
映画もあるんだと記憶に留めて頂ければ嬉しい」と結んだ。
 来月5日にはDVDとビデオになり、販売とレンタルが始ま
る。

転載責任者メモ:現在発売中の「もういちど逢いたい」(「八月の幻」のベース
        になったビデオ作品)のメイキングDVDなどの中でも
        「初めてなのに懐かしい」と連発していた仲根さん。尾道が
        とても気に入った様子。仲根かすみin尾道のビデオは、
        「もういちど逢いたい」とそのメイキング「仲根かすみin尾道」、
        そして「八月の幻」のメイキング「シュマン」が発売されて
        います。
        仲根さんが撮影現場近くを歩いて自分のデジカメで風景を追う
        姿を見ると、尾道が気に入ったというのが社交辞令でないこと
        が伝わってきます。

        山陽日日新聞に大林監督が連載中の「日日世は好日」の中で
        大林監督が、この映画のロケ隊に偶然会ったお話を書かれて
        いて、懐かしい町からようやく若者の町になってきていると
        好感を持って感想を書かれています。(「八月の幻」の
        プログラムパンフレットにも文を寄せておられます)
        この大林監督のエッセイは本として出版されると思いますので
        詳しくは書きませんが。

                 八月の幻ホームページへ

ニュース・メニューへ戻る