山陽日日新聞ロゴ 2003年2月16日(日)
美術館前
 尾道ロータリークラブ50周年記念事業
  
モニュメント「千光湧水」を除幕
   バーチャル尾道・古代遺跡都市の謎
除幕式と挨拶(説明)の様子
 尾道ロータリークラブ(田辺耕造会長)では、創立50周年
を記念して、リニューアルオープンがなった市立美術館前広場
に石のモニュメントを制作して寄贈、その除幕式が50周年記念
式典前日の15日午前11時から、千光寺山頂の現地で行われ
た。
 大勢の会員が出席。田辺会長が「美術館だけでなく周辺まで
すっかり様相が変わり、見事な景観の中に50周年記念事業の
モニュメントが立派に完成し喜びにたえない。芸術・文化には
厳しい亀田市長にも及第点がもらえると自負している。安藤作
品同様に、この地を訪れた観光客の心に残るモニュメントにな
ってほしい」と挨拶。
 亀田市長、田辺会長、村上裕実行委員長の3人が「千光湧水
(せんこうゆうすい)」の除幕をした。
 制作者の児玉康兵尾道大講師と監修の稲田全示同教授の2人
が説明。
 稲田教授は昨年12月22日の2日後の晴れた朝、千光寺の
本堂から日の出を見て確信した。古代天文学では冬至の日に最
も南方から陽が昇るので、これを1年の始まりの日としている
が、本堂の欄干の木目に沿うように平行に、岩屋山(向東町)
の真上から朝日が昇り感動したと「バーチャル尾道」の産学研
究が今回のモニュメントの出発点であると語った。
 続いて児玉さんが、今のような"文脈"の中で制作できたこと
がうれしい。尾道の歴史を縦軸に、千光寺山の空間を横軸にし
て私の感性を込めた立体を水を使ってつくった。
 歴史とは三山に岩を持った空間であり、自然・岩石と人間の
営みに3寺院の山門が1点(岩屋山)を向いているという法則
に則った。
 台座の黒(御影)石は中国福建省の産。自然石は生駒山の生
駒石。平城京の真西に在り、尾道の千光寺山と同じ位置。石を
磨くと黒く光る。外側をバーナーで焼いて風化状態にした。
 中国の思想(風水)をベースに、モニュメントの穴が岩屋山
の方角を向いている。千光とは千光寺であり天の穴から光を放
つ。湧水は千光寺本堂の下の龍水門、親水性。
 自由に遊んでもらい境界のないアートとして根づき、息づい
てもらえばと希望していると制作の意図や作品の狙いを語った。
 亀田市長が「2人の研究は本物になる。世界遺産登録をバッ
クアップしてくれるはず」と礼を述べた。
 「バーチャル尾道・古代都市の謎」が、21世紀の尾道観光
の目玉になるかどうか?それを祈念するモニュメントにもなる。


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