山陽日日新聞ロゴ 2002年12月20日(金)
癒しの茶店昇福亭
 
観光客らに一服の清涼
  千光寺道の空き家2軒に出店
木造の昇福亭外観
 かって千光寺公園へのメイン道だった土堂2丁目の中央桟橋
から千光寺に至る山道沿線で空き家が目立ち、対策が急がれて
いる中、今年に入り中間地点の東土堂町、尾道幼稚園前の2軒
に市外からユニークなアンテナショップと写真館が出店、観光
客らの休み処としてうけている。
 田能村竹田像すぐ下に8月3日の住吉祭にあわせオープンし
た茶屋「昇福亭」−。因島物産協会事務局長を勤める片山さん
が、因島のPRをと、木造2階建て民家の1階に和の空間をイ
メージし、柑橘加工製品を主体にした土産品の展示と兼ねた喫
茶室にみかん工房のコーナーを別室に設け、特産のみかん蜂蜜
や八朔ワインゼリー、竹炭など並べ、茶席では紅茶やコーヒー
に特産のみかん餅を添えるなど有料で接待。別室のみかん工房
では片山さんとお手伝いの女性が暇をみてはみかんの皮を乾燥
させ、パテ処理したコップやぐいのみ、さらに安政柑で抹茶茶
碗の製作にいそしみ、来館者にも体験できる。
 茶席には冬を迎えホーム炬燵に長火鉢が置かれ、前面には尾
道水道の景観が迫り、庭先にはテーブルセットが、入り口脇に
は開店記念に因島から委嘱したヒマラヤサクラが可憐な花を開
き、登り降りする近くの住民や観光客らの目を楽しませ、片山
さんの心温まる癒しの演出が評判を呼んでいる。
 定休日を設定せず、午前11時から午後5時までの営業。
旧ソ連製カメラなど展示
カメラ博物館 坂道写真館おのみち
博物館内の展示
 一方、昇福亭すぐ下に4月21日に開館したギャラリー。カ
メラ博物館「坂道写真館おのみち」−。カメラ歴30年の看護
師山中さんが今年3月、母親の死を機に心機一転。これまで収
集したカメラと撮り溜めた写真を多くの人に見てもらおうと、
木造2階建ての民家を借り受けオープンさせたもの。
 2階の展示室(写真右が山中さん)にここ1〜2年、千光寺
山一帯で撮影した犬や猫の写真16点を飾った「坂道で暮らす
動物たち」展を。また廊下などに収集カメラ約150台のうち、
日本では珍しい旧ソ連製カメラを中心に50台を展示。39年
製のフェドやコンタックスの技術者を連行して造らせた49年
製のキエフなどロシアン・カメラの世界を演出。訪れた観光客
ら山中さんの熱い思いに聞き入っていた。
 年明けには写真の展示替えを行う。
 開館は、土・日・月曜日(午前11時から午後5時まで)の
週3日間。入館料は100円。

転載責任者メモ:昇福亭に行った友人の話によると、とにかく親切丁寧な
        感じの良い女性が出てきて、コーヒーを頼んだら豆をひく
        音がしたので「あ、ちゃんとしてる」と思ったそうです。
        餅も美味しかったとか。場所的にも一休みに丁度いい。
        こうやってノンビリ処が増えてくると、自然と1日で回り
        きれない町になっていくのでしょう。「ここを見ろ」という
        押しつけがましさではなく、旅人が自分のペースで休む、
        見る。それが尾道旅ですね。
        


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