山陽日日新聞ロゴ 2002年12月15日(日)
23日に撮影開始
 
尾道で再チャレンジ
  「映画監督」夢見る多田義彦さん
多田義彦さん
 尾道・土堂に生まれ育った若者がこの冬再び、古里を舞台に
ビデオによる自主映画作りに挑戦する。映画監督を夢見る多田
義彦さん(23)=広島市=。2年間アメリカで、映画制作を学ん
で今夏帰国、尾道での制作は昨年の夏以来2作目となる。
 題名は「未来への贈り物〜ミクハエガク。ココロノママニ。
〜」。どこにでもいる様な元気な少女未来(みく)は尾道に暮
らす8歳の小学生。絵を描くのが好きである。そんな未来を原
因不明の病気が襲い、視力が奪われてしまう。笑顔を無くし、
心は深い闇の中に落ちていった..。そんな時、心に辛い過去を
背負って生きる男「信夫」と出会うことに。未来の母親。友達、
そしてやがて未来自身にも転機がやって来る..というストーリ
ー。
 昨年夏に制作し、市立図書館で上映会をした初作「伝説のチ
ャンピオン〜駆け抜けた時代〜」での失敗を教訓に、多田さん
は1年掛けて準備。テーマに沿って、福祉施設での取材やボラ
ンティア活動を通じて、身体障害者との交流を重ね、原案・脚
本を書き上げ、1つ1つのシーンを絵コンテに表現した。
 主にはデジタルビデオで撮影し、回想や終幕の場面には8ミ
リフィルムによる映像を織り交ぜる。撮影は23日から新年
15日まで、市内中心に福山、三原、広島市で行なう。出演者、
スタッフともに全員がボランティアで参加するもので、主演の
未来役(子供期)には小学3年生、青木麻耶さんを起用。青木
さんは日本舞踊やミュージカルの経験があり、「彼女の表現力
に期待しています」(多田さん)。出演者は口コミなどで地元
や遠くは東京などから来尾、エキストラを入れると総勢50人
になる。10人ほどのスタッフも、プロとアマチュアが県内か
ら集まる。正月三が日も休まず撮影するという。
 バリアフリー映画鑑賞推進団体「City Lights」(東京)の
制作協力のもと、来春までに編集作業を進め、夏には尾道上映
会を開く予定。さらに各種のコンペティションへ出品する。映
像やセリフ、効果音、間の要素を取り入れて、「副音声ガイド
だけに頼らない、新しい形のバリアフリー映画を目指したい」
と目標を掲げる。
 間もなく撮影に入る多田さん(=写真)は「人の力を信じら
れる映画にしたい。第1作では上手く行かなかった部分を改善
し、時間を掛けて準備してきた。将来私の映画人生があるなら、
生まれ育った文化の町・尾道で再スタートを切りたかった」と
話す。前回に続き、今回はプロデューサーとして協力する内田
勝彦さん(歯科技工士)は「御協力を頂ける方も増えており、
魅力ある作品を作りたい」と話している。

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