山陽日日新聞ロゴ 2002年11月13日(水)
尾道を描く
 13日から東京、27日から大阪の高島屋
  水道を中心に大作ズラリ
   
尾道大学、塩川高敏さんが個展
塩川さん夜明けの水道
 国展を中心に個展、グループ展で精力的に制作発表を続けて
いる尾道大学芸術学科教授、国画会会員、塩川高敏さん=写真=
が13日から19日まで東京日本橋高島屋で、続いて27日か
ら来月3日まで大阪なんば高島屋で個展を開く。
 共に「尾道を描く−塩川高敏展(洋画)」と題し、特寸、
F130号など大作からF8号の小品、デッサンと新作約30
点を展示。
 一昨年、4月、尾道大学に単身赴任、駅前の再開発ビルのマ
ンションに住み、そこから見渡せる尾道水道や対岸の小歌島や
クレーンが林立する日立造船の風景に魅せられ、「水道の夜明
け」(F120号)。「夜明けの水道」(M30号)=写真=、昼前の
「水道」(特寸106.5cm×291cm)、海面に浮かぶ山影ともども
描いた「小歌島」(F120号)、それに人の目線からとらえた大
林映画「あした」のロケ地としてもお馴染みの兼吉の丘陵地竜
王山を尾道水道を挟み描写した「春の島」(M30号) など水道
を取り入れた尾道の魅力をあまねく、伝えている。
 「水に対する親近感がひと一倍強く、イタリアのヴェネツィ
ア、ベルギーのフランドルとスケッチ旅行、何故か水辺にたた
ずんでいました」(塩川さん)。
 雨季に水がたまり、ダム壅壁を水面に映しだしている尾道大
学近くの門田の「ダム」(特寸115.4cm×259cm」、三原の沖合
で廃船となった「船」(P30号)。先の大戦中、毒ガスを製造、
廃墟と化した「大久野島(P50号)など独自の視点と構成で活
写された作品群が出品される。
 塩川さんは長野県小諸市生まれ、東京芸大大学院卒、同大油
画科助手を3年つとめ、1979年国展新人賞、83年「記憶された
風景」で会友優作賞を受賞、2年後会員に推挙される。86年、
家族をテーマにした「樹映」で神奈川県立近代美術館賞、89年
「浮遊」で東京セントラル美術館油絵大賞展優秀賞に輝いた。
シュールな心象風景を描き、評価は年々高まり、日本経済新聞
でたびたび、作品がクローズアップされた。
 風景画は95年、宮下実氏、横森幹男氏と「ヴェネツィアを描
く三人展」、98年に「エーゲ海を描く三人展」、01年に「フラ
ンドルを描く三人展」を開いている。
 東京、大阪で尾道風景を発信する塩川教授の大作個展、「多
くの皆さんに足を運んでいただければ幸いです」(塩川さん)
と話していた。


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