山陽日日新聞ロゴ 2002年10月12日(土)
年末から撮影
 
多田義彦さん新作に挑戦
  
尾道を新たな角度で表現したい
多田義彦さん
 将来の映画監督を夢見ている尾道出身の若者が、ビデオ作品
の撮影準備に取り掛かっており、市民の協力を呼び掛けている
−。
 土堂1丁目出身の多田義彦さん(22)=写真=で、今年夏、2
年間のアメリカ留学を終えて帰国、広島市でデザイン関連の仕
事をしながら、プロの監督への道を探り始めた。まだ学生だっ
た昨年夏には、実験作品『伝説のチャンピオン〜駆け抜けた時
代』を尾道でロケ、秋には市民に向けて市立図書館で上映会を
開いた。
 古里で2作目になる今回は、視力を突然奪われた少女が、偶
然出会った男性との関わり合いを通して、その周りの人間を含
めた心の成長を描くヒューマンドラマ。作品名は『未来への贈
り物』。
 「4年前、福祉関係の仕事に就こうと、身体障害者スポーツ
指導員という資格を取得しました。その後アメリカに渡り、日
本との福祉に対する考え方の違いにショックを受けたのが、着
想のきっかけの1つです。作品には、専門の団体に協力しても
らい、副音声と字幕を入れて壁を取り除き、だれもが同じ条件
で鑑賞出来る、バリアフリーの作品に仕上げたい」と多田さん。
 前回に続き、10人ほどのスタッフは、地元の学生や社会人
がボランティアで参加。現在は、書き上げた脚本をもとに、ロ
ケ地や出演者の選択など、年末に予定しているクランクインに
向けて、下準備を進めている、撮影は1月半ばまで、尾道市内
中心に周辺でも行なう。編集作業を経て、来年夏の上映会を予
定している。
 「尾道が持つ素晴らしさを、今までに無い新たな角度で映像
表現したい」と意気込んでいる。

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