山陽日日新聞ロゴ 2002年9月28日(土)
白樺美術館
 
『こころ』の自筆原画を
  残りは2週間 夏目漱石の水彩絵はがき展
「こころ」の表紙
 日本を代表する作家、夏目漱石(1867〜1916年)の「水彩絵はが
き展」を開いている久保3丁目、尾道白樺美術館は、漱石本人が
装丁を担当した著書『こころ』の表紙、見返し、扉絵の自筆原画
3点(岩波書店所蔵)を新たに加えて展示した。
 1914年4月〜8月に朝日新聞で連載した『こころ』を、漱
石の門下生・岩波茂雄が社主の岩波書店で同秋、『こころ』とし
て刊行。表紙の図柄は、清国湖北省に在勤していた外交官で友人
の橋口貢が漱石に贈った拓本をもとに、漱石自身がデザイン。扉
絵には、心臓の形を表現して「心」という文字を記している(=
写真)。
 毎回展示会中に、開催しているギャラリートークが26日午後
にあり、ファンや旅人ら20人が参加。石田克彦館長に続いて佐
藤智子学芸員が、ロンドン留学から帰国(1902年)後の数年間だけ、
集中的に水彩絵はがきを描いた理由を、時代背景や漱石の心の内
などから解説した。
 絵はがき展は、10月14日まで開かれている(休館は火曜日)。
これまでに2500人を超える入館者が訪れている。

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