山陽日日新聞ロゴ 2002年9月19日(木)
鯖大師と鼻の地蔵さん
 向島歩こう会が因島散策
因島 海岸にある鼻の地蔵の巨石
 向島歩こう会(藤田久登会長)は16日、因島市の鯖大師と鼻
の地蔵さんの約8kmの道程を散策した。
 69人が参加。因島市までバスで行き、テレビ塔のある天狗山
(標高208m)に風に揺れる芒に触れながら登った。日本で1
つといわれる鯖を抱いた大師では参加者が神妙に手を合わせてい
た。
 高さが5mある弘法大師銅像、建立後80年の間、人々の心を
とらえ続ける慈悲の眼を感じていた。
 天狗山頂上で多島美の眺めを堪能したあと、下りは地元ゆかり
の作家、川口松太郎、司馬遼太郎の残した言葉が自然石に刻んで
ある「つれしおの石ぶみ」コースを歩いた。
 午後からは美可崎城址と鼻の地蔵=写真=を散策。400年前
の昔、城主の意に背いたため、この地で命を落とした周防の姫の
最期を偲び、干潮で姿を現した地蔵の顔を手で触れていた。最後
は因島市自慢のトリムコースを歩き、三庄八幡神社からバスで帰
路についた。
 結婚後、12年間子供に恵まれなかった人が、この地蔵さんを
信仰、双子の子を授かったこと、因島公園で50年ぶりに旧友に
再会した人など微笑ましいエピソードを藤田会長が説明していた。
 参加者の安保さん(58)は「向島の海岸から見える鼻の地蔵さん
に初めて来ました。沖にヨットが浮かび、カモメも飛んで命の洗
濯になりました。この地蔵さんが400年前に作られたことを知
り、霊験あらたかで思わず、頭を撫でさせてもらいました」と話
していた。

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