山陽日日新聞ロゴ 2002年9月18日(水)
万田酵素の松浦社長も陣幕会に入会
 
100回忌大法要は大盛況
  甚句合戦は今回も「預り」に
100回大法要記念碑
 幕内在位19場所、幕内成績は87勝5敗17分け3預り、勝
率9割4分、優勝5回。負けずやの異名を取った尾道ゆかりの第
12代横綱陣幕久五郎の100回忌大法要が15日午後、光明寺
本堂で盛大に営まれた。
 法要には東出雲町陣幕会から21名が来尾、尾道陣幕会が国道
に出て一行を出迎えた。尾道の村上隆陣幕会会長が「100回忌
法要といえばお目出たいこと。今日はお目出とうございます」と
ガッチリ握手。村上会長は「この日が気になって仕方なかった。
今日は盛況で良かった」と、ホッとして終始ニコやかな表情を見
せていた。
 大法要の司会は今の陣幕会が「相撲愛好会」と名乗っていた時
から顧問をしている山中善和さんが担当。「東出雲町から遠路は
るばる−」のお礼から始まった。「社会福祉に献身、われらの誇
り陣幕」と、陣幕の遺徳を偲び、光明寺の御藤良仁住職による法
要が行われた。
 このあと御藤良基副住職が「陣幕久五郎と光明寺のかかわり」
と題して記念講演を行った。「大阪からプロの相撲取りが東出雲
にやってきた。飛び入りした石倉慎太郎少年だが、腕を折られた。
その事がプロを目指すキッカケとなり尾道へ弟子入りに来尾。当
時の尾道は文化経済が発展。尾道商人の豪商達は相撲が好きだっ
た。力自慢を競うなどした。1200年の歴史を持つ光明寺も豪
商たちが出入り。寺と相撲は深い関わりがあった−」ことなど、
本堂満杯の人達は興味津々と耳を傾けていた。
 このあと本堂前の墓地に参拝。村上会長と佐々木会長が100
回忌大法要祈念碑の除幕を行ったあと一言「本当にありがとうご
ざいました」と、今日の日に辿り着いた感謝から深々と頭を下げ
ていた。大法要が終わると客間殿に移り東出雲と尾道の両陣幕会
の大交流が始まった。
 この日の大法要には因島市から万田発酵の松浦新吾郎社長夫妻
ら5人が駆け付けた。「尾道、因島、東出雲と交流したい。私も
因島の相撲の第29代頭取りを3年間つとめることになった。今
日は尾道陣幕会に入会させてもらった」と、急遽、挨拶もあった。
交流会も和やか、松浦社長は「北海道から九州まで支店がある。
近く島根にも支店を出す。東出雲さんよろしく」など、話題の華
を添えた。
 2つの陣幕会が集まれば当然、甚句合戦もある。週2回の練習、
東京での全国大会にも出場の東出雲甚句会。「尾道じまん」にあ
やかって「東出雲じまん」の喉をきかせた。受けて立つ尾道の甚
句部会。「しまなみ海道」など披露。2年前の交流の時の甚句合
戦は「預かり」のまま。今回も「数と紅一点の尾道に軍配と思わ
れたが、東出雲のわざわざの来尾を差し引いて、やっぱり今回は
預かり」となった。いつの日か取り直し再試合となりそう。12月
1日には東出雲が近隣の子を集めて子ども相撲大会を予定、「尾
道さんもチームを連れて是非」とのお誘いがあった。
 村上隆尾道陣幕会の会長は「横綱陣幕のお陰でこうして交流が
広がっている。横綱の綱は切っても切れない。いつまでも綱でつ
ながりつづけたいもんです」と話していた。一般の人の参加もあ
り、福山からの女性は井筒部屋の逆鉾の親戚のものですと話して
いたほか、東出雲の一行と一緒に関西テレビ系のスタッフが来尾、
100回大法要を最初から最後まで収録していた。いつしか放送
の予定だが、一行は毎日放送の制作局長を見つけ、名刺を差し出
す光景もあった。

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