山陽日日新聞ロゴ 2002年9月6日(金)
大想田山古墳
 同じ流通団地内に移築
  2つの石室を復元、実際入ることも
移築された古墳と入口
 尾道市教育委員会は、6世紀中・後半の「大想田山1号・2号
古墳」の移築復元を終え、美ノ郷町新本郷の尾道流通団地に「歴
史古墳公園」として一般公開を始めた。
 大想田山(おおぞうだやま)古墳は、美ノ郷町本郷の尾道流通
団地の支線道路事業により、尾道文化財協会が2000年2月から3
月にかけて発掘調査。以前から存在が知られていた1号古墳の石
室から調査する過程で、半壊状態の2号古墳を発見した。
 いずれも全体の墳形、規模は判然しなかったが、石積みの横穴
式石室からは須恵器の破片、鉄鏃(やじり)、人骨片、人歯が1号
石室から、盗掘を免れていた2号石室からは埋葬されたであろう
3体以上の人骨とともに鉄製太刀、耳環、ガラス製小玉、須恵器
など副葬品が出土した。古墳時代の後期(6世紀中〜後半)、同
地区を支配してきた豪族によって造られたとみられている。
 今回復元は、原所在から南東に650mの同じ流通団地内に移
築、第1工区の「フジオナッツファーム」前の公園内に完成した。
墳丘の形状、石室が現状に近い形で再現されており、地表面には
凝固剤が塗布されていることから、実際に登って石室に入ること
も出来る。
 市生涯学習課では「市内小学校へ遠足などの見学を呼び掛けて
おり、秋以降増えてくるでしょう」と話している。
(=写真上は移築復元した古墳全体、下は1号石室のようす)。

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