山陽日日新聞ロゴ 2002年8月13日(火)
提灯がゆらめき、優雅な調べ
 幻想的な"平安絵巻"
  船が巡幸、岩子島厳島神社管絃祭
管絃船
 向島町指定文化財、「岩子島厳島神社管絃祭」が10日夜催さ
れ、岩子島海水浴場沖合に御座船の提灯がゆらめき、幽玄な調べ
が海上に響き、ゆったりと平安絵巻が繰り広げられていた。
 復活して6年目、祭も定着し町内外から約1000人が見物に訪れ
ていた。
 午後6時すぎ、西の筆影山の山の端に夕日が沈む頃、松明を焚
いた、さいとう木船を先頭に、大提灯をつけた御神体の天秤を安
置した御座船と伴走船2隻が真っ赤な大鳥居前を出発。塩釜神社
沖合の尾道水道を御座船がゆっくり旋回。三浦次博大組長らが鯨
島に上陸、「海の守り神」鯨島神社にお神酒を供え、海運の隆盛
を祈った。
 夜の帳が降り、あたり一辺暗闇につつまれると鯨島から御座船
など4隻が岩子島海水浴場に帰り、鉦、太鼓、笛による「チャン
ギリ」、「笙の笛」など神楽の調べに乗り、大鳥居前の海面をゆ
っくり3回、円を描くようにまわる"平安絵巻"。4隻の提灯の競
演で水面に明かりがゆらめく幻想的シルエットに海岸の観客席か
ら歓声があがっていた。
 大鳥居前に御座船がつくと長山隆宗・岩子島厳島神社宮司が出
迎えの神事。
 御神体の天秤が陸に上がるとリズミカルな天びん太鼓の演奏に
あおられ、岩子島民族文化保存会と同子ども会が4方の綱を引っ
張り合い、勇壮に厳島神社社殿をまわり、天秤は再び御座船にの
り、ゆったりと海上を巡幸していた。
 「天候も良く、皆さんに楽しんでいただけたと思います。今後、
財源を捻出し、かっての祭りのように花火を打ち上げ、色彩を添
えていきたいと思っています」(三坂幸博保存会長)と話してい
た。

ニュース・メニューへ戻る