山陽日日新聞ロゴ 2002年8月2日(金)
県の発表会へ3組!
 講評に当った中本署長も感動
アイデアを発表する吉原消防士
 尾道消防本部では31日、本部講堂で「消防職員研究発表会」
を開催した。日頃の仕事を通じて消防の機器を「こうしたら」と
か「こうすれば」など思い付いたアイデアで機器を考案、改良開
発を発表した。
 この日の発表会には6つの知恵と工夫が発表された。発表はい
ずれも甲乙つけがたいものばかり、しかも優れたものとあって審
査に当たった幹部も悩んだ。発表の1点が9月6日に廿日市消防
で開催の県の発表会に出場するが、尾道代表を1点に絞り込むの
に難儀した。思い悩んだ末に県本部に「どうしても1点に絞れな
い、優秀なアイデアばかり、何とかならないでしょうか?」と問
い合わせた。
 尾道消防の改良開発、考案は県内の消防にも活かせるとあれば、
災害で大いに役立つとあって本部も「いいでしょう、2つでも3
つでも県の発表会に参加OKです」と、意外なOKの返事。悩み
が一気に晴れた尾道消防の幹部。「県発表会では、おそらく尾道
さんの研究発表は凄い」と唸らせることは確実とみられている。
 尾道代表で県の発表会に出場するのは御調分署の吉原和孝消防
士が発表した「ホース固定用パイプ」と元町分署の藤原晃央消防
士が発表した「自動噴霧器付改良ノズル」、それに向島分署の高
上正和消防士が発表の「消防ホースの応急修理法について」の3
点。中でも吉原消防士(写真)のホース固定用パイプは、ホース
に固定パイプをはめ、下側にある特殊な釘を地中や階段に差し込
み、ホースを安定させるという優れもの。消防の幹部は「これは
凄い」と絶賛していた。
 研究発表会が終り、講評に当たった尾道消防署の中本孝夫署長
は「6組と補助員にあった10名の皆さんご苦労様でした。いず
れのテーマも日常の業務を通してのアイデアだけに、非常に身近
に感じられ、優劣のつけにくいものばかり。発表会が近付いて何
かではなく、日々の業務の中でヒントが生まれてくる。それも業
務に前向きに取り組んでいるからこそ。漫然とした日常ではなか
なか、このような発表に結びつくアイデアは生まれてこない−」
と、今回の発表会に感激したこと、素晴らしい部下がたくさんい
ることに感動した。これからもますます研鑽努力してくれる、こ
の前向きな努力が住民の生命財産を災害から一刻も早く守ること
につながると、目を潤ませるように話していた。

転載責任者メモ:民間企業でも同じ事が言えますが、社員(署員)が
        生き生き働ける環境でないと現場からアイデアは生
        まれて来ないですね。しかも"昨日と同じに働いて
        いれば一応給料はもらえる"公務員でありながら、
        この前向きな緊張感を保っているのが素晴らしい。
        毎日「命」と向き合っている職場であることも大きい
        でしょうね。
        消防車の入れない狭い坂道を駈け回る消防士さんに
        敬意を表します。これからも大好きな尾道の町を
        よろしくお願いします。


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