山陽日日新聞ロゴ 2002年8月1日(木)
募金活動は継続
 木造『呼子丸』再建着工へ
  船大工の渡辺さん「後世に残る『船』造りたい」
材料を前に渡辺さん
 (続報)瀬戸内の木造旅客船の文化を伝承しようと、大林宣彦監
督の尾道映画『あした』のロケでも使われた「大福丸」(映画の
中では「呼子丸」)の復元事業を進めている「呼子丸1/8再建
おのみち実行委員会」(大谷治代表)は30日、これまでに集ま
った募金をもとに、1959年当時の建造者の1人である愛媛県伯方
町の船大工、渡辺忠一さんに再建工事を発注した。
 再建計画は、尾道水道で水没し解体処分された「呼子丸」の姿
を、小さくてもいいからもう1度見たいと言う、全国のファンの
声に応える形で昨年秋、市民運動としてスタート。これまでに90
件近い個人・企業などから合わせて130万円近くの募金が寄せ
られ、資金的には今後も募金活動を続けるが、一応の目途が立っ
たとして、着工に踏み切ったもの。
 この日は実行委員会のメンバーら7人が渡辺さん方を訪問、再
建工法やスケジュールなどを打ち合わせた。渡辺さんは「大林監
督と正月にお会いして、『模型のミニチュアではいけないんだ。
瀬戸内海で一番小さくても良いから、本物の船にして欲しい』と
言われ、私も後世に残る恥ずかしくない船を全力で造りたい」と
決意のほどをのぞかせている。
 既に記憶や資料をもとに見取り図を描き、作業場では船の外形
に使うべく国産のヒノキ材も運び込まれており(=写真)、すぐ
にでも着工できる状況。さらに、このほど「大福丸」建造当時の
図面が奇跡的に見つかり、より建造時の姿に近付けることになっ
た。
 完成は来年の7月末を目標に進められているが、渡辺さんの体
調などから遅れる可能性もあると言う。
 募金活動は、工事と並行して続けられ、実行委員会ではより一
層の協力を呼び掛けている。〜後略(現在までの募金社名簿)〜

転載責任者メモ:募金活動に興味のある方は、ここをクリックして下さい


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