山陽日日新聞ロゴ 2002年7月9日(火)
お天気も味方
もはや『尾道を県政の谷間』とは言わせない
 広域で『尾道市』が存在感
  知事、市長が今後の方向性を示唆
しまなみ球場外観とグラウンド高校生による野球試合の様子
 広島県立びんご運動公園野球場「しまなみ球場」の球場開きが、
真夏を思わせる梅雨の晴れ間の好天に恵まれた7日午前10時から
現地で行われた。広域連携が飛躍的に進む中、尾道市がその存在
感を示す場となった。
 既報の通りのスケジュールで行われた竣工式典は、司会が"ミス
しまなみ球場”を自認する尾道市職員の前田さん。
 藤田雄山知事は「野球場の完成で、びんご運動公園の主要な施
設整備はほぼ終えた」との基本認識を示した上で、「尾道市の管
理運営のもと、県東部・備後地方だけでなく、しまなみ海道を活
かし中・四国の拠点施設として利用されるよう」期待を表明した。
 式辞と異なり、フリーな立場で挨拶に立った亀田市長はただ1
人挨拶原稿なしで普段通りの"本音"で語りかけ「尾道市が管理す
るからとこちらから知事にお願いした」と経過を明かしたほか、
クローン甲子園を有効活用するため必要不可欠な合宿(宿泊)所
の整備については「御調町内にある青年の家や他の施設(遊休化)
を有効活用できる」と知事、県議、県関係者や近隣自治体の首長、
議長らの居並ぶ前で私案を述べた(自信の程を示したといえる)。
 さらに、テニスコートについても持論を述べ「センターコート
を現在の2面(用)から1面に変えるとウィンブルドンにも負け
ない立派な施設になると国際連盟の関係者から推奨された」と
"裏話"を披露し、決意の一環を語った。
 〜中略〜(テープカットの様子、好天でホッとしたスポーツ振
興課担当者の様子など)

 始球式は子どもが主役
  記念すべき初ホームランも
 しまなみ球場の記念すべき初めての試合は、高校球界の名門同
士、地元の広島商業と東洋大姫路の対戦。スタンドには、夏の大
会を凌ぐほどの約1500人が詰めかけ、完成を祝った。
 東洋大姫路の先攻で、始球式は知事に代わって美木中3年の岩
本君が晴れの舞台をつとめた。第2試合でも、栗原小6年の片岡
君がつとめ、この辺りにも平素からの"為政者"の心掛けがよく表
われた。(編集部注=従来型は、役人のゴマスリ根性丸出しと、
選挙向け政治家のパフォーマンスが当然のように横行していたこ
とを指す)。
 試合結果は、第1試合は6対3で東洋大姫路が勝ち、第2試合
は地元の広陵が8対2で雪辱を果たした。敗れた玉野江南の1番
バッター山上克彦選手(3年)が9回裏にレフト芝生席に、しま
なみ球場の第1号となるホームランを放った。
 なお、尾商グランドで同朝、行われた練習試合で、玉野江南は
尾商に14対1で勝っている。 〜後略〜

転載責任者メモ:甲子園と同じ広さの球場で早速1号ホームランが
        出るとは。打った山上君には自信と思い出になる
        でしょうね。
        ファールグラウンドの広さなども甲子園とうり二つ
        なのだそうで、それで「クローン甲子園」と。


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