山陽日日新聞ロゴ 2002年6月16日(日)
山波の高田昭詮さん
 ミニチュア「とんど」十二支分が完成
  地域の伝統行事を形に
   私設工房「和平宝昭芸館」に展示
高田さんと「とんど」十二支の揃い踏みコーナー
 尾道市無形民俗文化財に指定されている山波とんど行事の主役
「とんど」のミニチュアづくりで知られる山波町、高田昭詮さん
が、このほど十二支の飾り付きとんど全部を完成させ、これまで
作り蓄えた手づくり工芸品とともに自宅倉庫を改装した民族工芸
館に展示、地元民や観光客らの目を楽しませている。
 もともと手先が器用だった高田さんが、勤めていた市内の造船
所を退職後、旅行した白川郷集落に魅せられ、集落の景観を再現
したのが模型づくりのきっかけ。自宅倉庫を工房に模様替えし、
木工製品などの制作に専念。瀬戸内しまなみ海道開通を機に地域
の伝統行事を形にと、その年の干支の飾りをつけたとんど約10分
の1サイズのミニチュアづくりに着手。毎年1体ずつ作りこれま
で4基を市に寄贈、郷土館ふらっとに期限展示されている。
 また町おこしの一助になればと一昨年、工房にしている倉庫の
2階(約25平方m)を改装、ギャラリー「和平宝昭芸館」をオー
プンさせ、白川郷や大型こけし、将棋の駒、お盆など手づくり製
品を展示。さらにとんど12年分の製作にかかり、このほど出来
上がり、ギャラリーの一角に収め、これまで訪れた入館者は九州
からの観光客ら300人を超えているとか。
 高田さんは「市にお約束している十二支とんどが、私にもしも
のことがあればこれで代替えができ一安心です。あとは山波の残
る市民俗文化財餅巻神事と山波神楽の製作に全力を傾注するつも
りです」と地域への熱い思いを語っていた。


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