山陽日日新聞ロゴ 2002年5月29日(水)
畠中美恵子さん
 
「ご恩返しに・・・」と出版
  新たに24話加え「尾道の民話・伝説」
作品を手に作者
 「他所者(よそもの)で何も知らない自分を、小野(鐵之助)
先生はじめ尾道の懐の深さで育ててもらった。そのご恩返しにな
ったら... 」と、尾道市文化財保護委員を勇退した畠中美恵子さ
んが主宰する尾道民話伝説研究会(図書館内、15人)が18年ぶり
に新版「尾道の民話・伝説」を上梓した。
 尾道民話・伝説研究会(畠中美恵子代表)の畠中さん、三浦さ
ん、楠生さん、名賀さん、岸村さんの5人は、28日午前9時ま
え、大畠図書館長と共に山崎教育長を訪ね、出版の挨拶をした。
 同会では、18年前の昭和59年5月、74話の「尾道の民話・
伝説」を刊行、4000部を作成した。労作、尾道にとってかけがえ
のない本とあって大好評、残部がなくなった。
 尾道エフエムとのかかわりもあり、2年前から「最後のご奉公
に... 」と百話を目標に新作改訂版の発行準備にとりかかり、74
話中1話を削り、新たに24話を加えて97話から成る新「尾道
の民話・伝説」(163ページ)がこのほど出来上がった。
 再刊にあたって、千光寺をはじめ関係者から再取材をし、既作
分についても修正を加えた。また、観光客にも楽しんでほしいと、
持光寺や正授院などメインの寺を全て網羅できるよう最大限の配
慮をしている。〜中略〜
 当初から協力している宇根・前生涯学習課長が前作に続いて表
紙絵を。さし絵のトップに、三浦さんの長江小3年当時の終戦の
日の「絵日記」を掲載している。
 同会は現在も月1回の例会を続けている。畠中さんは「みんな
年をとった。これはご恩返しです。何んにも知らない自分を文化
財保護委員にして頂き、頑張れと小野先生はじめ皆さんが育てて
くださった。尾道は港町で昔から外からのものを受け入れる懐の
深い街。そのお陰です」と、文化財保護委員を辞めるにあたって、
良い置土産が出来たことを素直に喜んだ。
 啓文社で販売している。1000円、200部作成。
 資料として「街歩記保存図(昭和10年頃)を添付、「物語ゆ
かり」と旧町名、小路名を入れており、貴重な資料。


ニュース・メニューへ戻る