山陽日日新聞ロゴ 2002年5月26日(日)
新川悟さん
28日から市立図書館に80点展示。マップも
 
『自然の恵みを後世に』
  市内の池200余の写真探訪展を
作品を前に作者
 豊かな自然を創成する水源と景観の保護を願い、尾道市内の湖
沼や溜め池をカメラに収めてきた新川悟さんが28日から来月
11日まで、市立図書館市民ラウンジで池の写真展を開く。訪ね
歩いた2百余の池のうち80点を出品する。1日から環境月間。
自然環境の保全を訴えたユニークな作品展が自然のあり様に一石
を投じそう。
 豊田郡安芸津町の農家に生れ、造船関連会社に勤め転居を重ね
た新川さんが退職後の84年、みどりの国政調査員として70種の
小動物や草など調べ当時の環境庁に報告したのを機に、生き物を
育み、治水と農耕を支えてきた貯水池が都市化や農業の技術革新
に伴い、その必要性が弱まり、荒れていく現状を憂い、97年か
ら地図などを頼りに撮影を開始。
 市内最大の木ノ庄町、市畑大池(総貯水量16万1000屯)をはじ
め標高402mの吉和町、鳴滝山頂近くにある八注池に灌漑用の
小さな溜め池、3日がかりで出会った山中の隠れ池などバイクや
自転車を使い探訪。この間、心筋梗塞を患うなど限界を感じ一昨
年11月、浦崎町の堂堂池を訪ねたのを区切りに撮影は中断。こ
れまで撮ったフィルム35本の中から吉和町、安井池や美ノ郷町、
富迫池など市内の74か所に久山田水源地と門田貯水池、それに
向島町の大池と長者が池、原田町に隣接する御調町の新開池あわ
せて80点を4ッ切りサイズに引き伸し画用紙をあてがい(一部
額付き)展示する。さらに池のナンバーに合わせ地図に位置をあ
らわせた「池マップ」を表示することにしている。
 また撮影した2百か所の サービス判に収めたアルバムも希望
の方にお見せすることにしている。
 新川さんは「かつて田畑に水をひくイゼと呼ばれる水の道をつ
くるための共同作業など行われ、トンボや水生生物の宅園として
管理されてきたが、最近その必要性もほとんどなくなり、荒れる
にまかせ、アオコが浮き、異臭を放つ溜め池もあり、カメラを向
けることができず、そのまま引き上げたこともあり、非常に残念
です。水の有難さを改めて考え直すきっかけになれば幸いです」
と話していた。

転載責任者メモ:図書館の市民ラウンジは入ってすぐの左。

        図書館1階左奥には昔の尾道の写真が壁に
        貼ってある林芙美子コーナーもありました。
        いらしたついでにご覧になってみては?
        


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