山陽日日新聞ロゴ 2002年5月25日(土)
インターネット加入は1400件超える
 
久山田、向東で放送開始
  加入世帯、今年7000世帯目標に
 第3セクター、尾道ケーブルテレビ(三宅敬一社長、資本金5
億円)は今年サービスエリアを拡大、8月に尾道大学を中心にし
た久山田町で、10月を目途に対岸の向東で放送をはじめる。
 久山田町は495世帯のうち高速アクセス・インターネットな
ど必要不可欠な尾道大学とその周辺の250世帯を対象にケーブ
ルを敷設。一方、向東町には尾道大橋にケーブルをはわし、3958
世帯のほぼ全戸をカバー、放映にこぎつける。
 予約加入を受け付けておりテレビだけの場合、工事費が3万円、
テレビとインターネット併用で3万8000円。月々の利用料はNHK
をはじめ衛星ハイビジョンまでの23チャンネルのエコノミーコ
ースが1700円、これに海外人気ドラマのスーパーチャンネルなど
42チャンネルのベーシックコースが2900円、インターネット使
い放題で4500円の価格。
 久山田、向東へのサービスエリア拡大に要する費用は1億4000
万円。国の「新世代地域ケーブル施設整備事業」メニューにのせ、
国県市の補助6800万円、ケーブルテレビ自己負担7200万円。
 平成5年に開局した尾道ケーブルテレビは市内約3万6000世帯
のうち百島、浦崎の島嶼部、西藤、原田、木ノ庄など北部を除く
2万4000世帯のサービスエリアに中国電力、NTTなどの電柱を
借用。ケーブルを敷設、現在の利用世帯は6100世帯で加入率は25
%。「今年、久山田、向東での約4200世帯エリア拡大で加入者を
7000戸にまで増やしたい」(尾道ケーブルテレビ)と目標を打ち
出していた。
 ケーブルテレビの事業運営は一昨年度、建設工事費の元利償還
を差し引いて単年度黒字を計上、昨年度決算も同様、黒字。加入
世帯の増加に加え、単独、併用合わせインターネット加入者が
1400世帯を超え、経営改善がはかられている。


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