山陽日日新聞ロゴ 2002年5月3日(金)
山の手でセールスドライバーを密着
 
クロネコ宅急便が特集
  坂の町尾道の苦労と魅力を
クロネコ宅急便労組の機関紙
◎・・これまでの観光や旅の情報誌に限らず、様々なジャンルの
専門誌でも取り上げられるようになった尾道。今度は「クロネコ
ヤマトの宅急便」(東京都中央区)の労働組合が、全国の会員向
けに発行している季刊コミュニケーションマガジン『ネコのひる
ね』2002年春号の巻頭で、15ページにわたって尾道をカラ
ー特集している。
◎・・かつて「尾道のクロネコは〜」のフレーズでテレビCMを
流したこともあるヤマト運輸。今回はネコの旅「尾道しみじみ歩
記」と名付けられた特集で、地元の組合員をナビゲーターに町を
取材して歩く内容。尾道北営業所の小田良彦さんと備後府中営業
所の金尾美穂さんが案内役をつとめ、市シルバー観光ガイドの高
垣俊雄さんが古寺めぐりのガイド役で登場している。映画の町と
して、大林宣彦監督の尾道三部作と新三部作のロケ地ポイントも
案内。
◎・・後半は同誌らしさがより表現された内容に。「辺境の地を
ゆく−息を弾ませ、坂また坂の町を行く」の表題で、尾道北営業
所のセールスドライバー星野正和さんに密着取材。毎日繰り返さ
れる山の手の配達の苦労話と、しかしそこにある尾道の人情や風
景の魅力などについて綴られている。この中では、日々配達して
いる商品や送り状から見えてくる『山の手住民の高齢化』、『毎
日の暮らしぶり』についても触れられており、尾道の事情につい
てかなり踏み込んだ内容になっている。
◎・・「−尾道の人は人情があって、やっぱりあたたかいですよ。
そういう人たちに役に立てる仕事だから頑張れるんじゃないでし
ょうかね」と星野さんは結んでいる。


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