山陽日日新聞ロゴ 2002年4月5日(金)
お大師さまのご利益を
 向島島内は年1度の大移動
お大師さま参詣の人々
 向島新88か所に番外を含めると100か所を超える霊場でお菓
子など接待する「お大師めぐり」が4日、向島、向東島内でおこな
われ、子どもからお年寄りまで島民は大移動、賑わいをみせていた。
 島内の寺院、大師堂、尼寺では朝早くから、お菓子、ジュース、
パン、餅、柑橘など無料サービス。春休みとあって子どもからお年
寄りまで一家総出。車で、自転車で、そしてテクテク歩いて島内を
一周。大きな袋を手に小銭や米を賽銭箱に入れ、お接待をうけてい
た。
 名郷丸、亀森八幡神社境内の79番札所の高照院では朝7時から
8時にかけ、ひっきりなしに老若男女が訪れていた=写真=。
 近くの堀出さん宅では玄関に番外の札所を設け、接待していた。
 弘法大師信仰のお大師めぐりは戦前からの島の風習で旧の節句
(3月3日)の翌日、お大師さまの御利益をうけようと始められ、
食糧難の終戦後間もない頃は餅やおむすびが配られていた。

        


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