山陽日日新聞ロゴ 2002年2月16日(土)
あの谷村新司が・・
 歌手生活30周年記念アルバムで
 
『尾道の詩』を2曲歌う
  今年のカレンダーは"尾道づくし"
カレンダーを手に亀田市長谷村新司カレンダー 駅前海岸・山陽本線
 あの「谷村新司」が尾道を歌っている。歌手生活30周年を記念
して出したCDアルバムに自作の尾道の詩が2曲。そして、谷村本
人のカレンダーは尾道一色。市長室でカレンダーを手にした亀田市
長は「知らなかったナァー、これはスゴイ」と驚きと喜びの一声。
歌詞には頼山陽が登場する谷村新司の感性と知性が嬉しい。
 昨年9月上旬、谷村新司は歌手生活30周年を迎えるにあたって、
その曲づくりのために旅に出た。山陽道を旅して曲をつくりたいと
いう本人のたっての希望。
 約10日間の旅のうち、3日間を尾道に滞在している。その時に
つくった詩(歌)が「つらつらと」と「遮断機の向こう」の2曲。
アルバム30曲の中に収録されている。「つらつらとつづく坂道..」
ではじまる詩は、しまなみ、古人の歌行脚、頼山陽、西國寺が次々
と登場するが、安物のご当地ソングのイメージは全くない。まるで、
しまなみと文学のこみち、古寺めぐりで世界遺産登録の夢の旅に挑
戦する明日の尾道の旅立ちを知ってか知らずか祝福してくれている
かのよう。
 「遮断機の向こう」は、谷村得意のセピアがかった青春賛歌。カ
レンダーも、このセピアで統一されており、アルバムのタイトルは
「半空(なかぞら)」よりも、「遮断機の向こう」が良く似合う印
象があるほど。
 カレンダーは表紙が「旅に出ようか」で、黒板塀の前で笑顔の谷
村。全7枚の写真は、撮影場所が不明(特定できない)なものもあ
るが、全体から受ける感じでは、全て尾道で撮影しているとみられ
る。
 3、4月が「陽だまりの坂道 つらつらと」。5、6月が天神さ
んの石段。7、8月が向島海岸から因島大橋を眺む。9、10月が
駅前港湾から尾道水道。11、12月が天寧寺下付近の山陽線。
 カレンダーを何度もめくりながら、市長は「写真がうまい。セン
スが実にいい。これは尾道にとって宝物。有難い」と、本人の尾道
に対する愛情に謝意と敬意を繰り返し述べていた。
 「もう1ヶ月、早く分かっていたなら・・」と、いささか"旧聞"
を悔やみながらも早速、観光文化課に対応を指示していた。

走り出せば夢に近づく
 先人達に思いをはせながら
 収録された詩について次の通り解説している。
 〔つらつらと〕尾道の街をひとりで歩き乍ら、少年時代に思いを
はせている自分がいました。先人達もこの尾道という街にきっと同
じような思いを抱いたことでしょう。
 〔遮断機の向こう〕尾道の坂にある踏切の遮断機の前で気付きま
した。この向こうには瀬戸の海が広がっている、この海へ飛び立つ
勇気は自分の行動が決めること・・・そう走り出せば風が起こる、
夢に近づくと・・・。

谷村本人が「尾道の感想」を
 ファンクラブ会報を紹介
 谷村新司のファンクラブ会報では、2号続けて"尾道編"が満載さ
れている。
 その No.40では谷村本人が尾道を訪れたときの印象、感想が次の
通り記載されている。
『尾道は前に行ったのは25年以上前だったので、駅の色が変わっ
ていました。もっと古い田舎の駅だったイメージがあったんだけれ
ど、ピンク色になってて「あれっ?」って(笑)。
 駅前も結構ビルが建っていて僕が思っていた尾道とはずいぶん変
わっていました。観光客が増えているようでおしゃれになっていた
けれど、やっぱりアーケードは巣鴨状態でした(笑)。
 そこでスタッフが写真を撮りに来てくれてロケをしたんですが、
坂がきつかったですね。坂道はみんな汗だくになってました。この
辺の人は毎日坂道を上がったり下ったりしているのかと思うとそれ
だけで尊敬です。
 尾道は干物がおいしかったですね。他にも昆布に胡麻をつけて揚
げてあるのとか、酒のつまみみたいのが死ぬほど旨そうで、ダンボ
ール一杯家に送ってしまいました。「あ、これも欲しいな!それも
欲しいな!」って(笑)。
 あとはアーケードの途中でいい喫茶店をひとつ見つけました。
「YUYU」という名前で建物の造りはお風呂屋さん。その中にテ
ーブルが入っている(笑)。入り口も「ゆ」っていう暖簾を巻き上
げているだけで、どう見てもお風呂屋さんなんですよ(笑)。最初
はお風呂屋さんにランチメニューとか書いてあるので、これはいっ
たいなんだろうと思って入ってみたら、ちゃんと下足箱があって、
中はタイル貼りで湯船があったところにテーブルとイスが置いてあ
るんですよ。見つけた時は「やった!」って感じでした。すごくよ
かったですよ。
 尾道ではスタッフとみんなで焼肉を食べたんですが、なんで尾道
で焼肉なのかなって思っていたけれど、あの地方には松阪牛みたい
な有名な牛がいるみたいで焼肉はすごくおいしかったです。
 尾道では西山別館という所に泊まりましたが、そこの部屋はすご
くレトロでいい感じで落ち着けました。』

谷村さんから本紙にコメント
 27年ぶりの尾道・・・
 27年ぶりに尾道ひとり歩きでした。駅の色も変わり、町にはあ
の頃よりも色が溢れていました。
 坂道を歩き乍ら、深呼吸をしてみると、なつかしい匂いが体に満
ちてきました。「つらつらと」、「遮断機の向こう」、この2曲は
そんなひとり歩きから生まれた曲です。
 変わりゆく街と変わらぬ人の心、時の流れに心動かされ乍ら、歩
いた3日間は、新しい郷愁を私に与えてくれました。
 変わる勇気と変わらない勇気・・・・ふとそんな言葉が浮かんで
消えた尾道でした。

商品等のお問い合わせ先
 MAMA'S & PAPA'S  TEL(03)-5545-8251
 谷村新司公式ホームページ
 http://www.tanimura.com

 本間さんにお礼
 本紙からの照会に対し、仙台市に住むファンクラブの本間邦彦さ
んには、谷村事務所との仲介等、大変お世話になりました、紙上に
てお礼を申し述べます。
 その本間さんから「4月20日(土)に、広島厚生年金会館でコ
ンサートがありますので、尾道のみなさんによろしく」とのメッセ
ージがありました。


転載責任者メモ:詩といい、メロディといい、出だしから「尾道」「旅」を
        感じさせてくれる「つらつらと」..。mama's & papa's から
        2枚組で。MPCD-0003-04
        歌詞カードで使われている写真が、カレンダー用のものと
        ちょっと谷村さんの顔の向きが違う山陽本線での写真ですね。
        YUYU(遊遊)いえば、以前いたかっこいいお髭のマスターが
        懐かしい... オートバイツーリング雑誌「OUT RIDER」に
        お店が載っていた事を話したら、「それを見て来てくれた
        お客さんが何人かいましたよ」と話してくれましたっけ..
        またどこかであの人のコーヒーが飲みたいなー(^o^;


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