山陽日日新聞ロゴ 2002年1月31日(木)
木造船「だいふく」
 当時の姿が見取り図に
  渡辺さん大林監督「船も映画も手作りですね」
渡辺さんと話す大林監督夫妻「大福丸」見取り図
(続報)瀬戸内の旅客船の文化を伝承しようと、大林宣彦監督の尾
道映画『あした』のロケでも使われた木造船「だいふく」=「呼子
丸」=(1959年建造)の復元再建に協力している愛媛県伯方島の船大
工、渡辺忠一さんが、船の見取り図を描き上げた。
 「呼子丸」再建おのみち実行委員会(大谷治会長)が、当時の建
造者の1人である渡辺さんに要請。昨年秋から見取り図の製作から
取り掛かっているもので、全長19m、横幅3.8m、深さ1.8mの船体を
30分の1の大きさで右舷側の立面図で当時の姿を再現した(写真
右)。
 映画ロケ時やその後に尾道水道に係留されていた時の写真、実測
記録、そして何より自身の建造当時の記憶を頼りに、「なんせ40数
年前のこと。細かい部分がどうなっていたか、思い出しながら描い
てみました」と渡辺さん。丸みを帯びた手すりの支柱やカーブした
客室の窓枠なども丁寧に表されている。
 既報のとおり、大林監督と恭子プロデューサーは今月初め伯方町
の渡辺さん方を訪問(=写真左)。監督は「模型のミニチュアでは
『文化』は伝えられない。船大工である渡辺さんが造っていただく
のだから、瀬戸内海で一番小さくてもいいから『本物の船』にして、
そして海で一度進水させてから展示すべきだ」などと、実行委員会
スタッフにアドバイス。渡辺さんとは「映画も船も同じ『手作り』
ですね」と会話がはずんでした。
 空きからスタートした募金活動は、インターネット上の呼び掛け
と同時に現在、中国銀行尾道支店、桂馬商店、ととあん、喫茶こも
んのそれぞれ店頭に募金箱を設置。これまでに三成小学校はじめ全
国のファンから浄財が寄せられている。募金は夏までを目途に続け
られる。

        


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